『大富豪アニキの教え』は働く者の心構えを教えてくれる
本屋で平積みになっていた大富豪アニキの教えを何気なく手に取って読みました。
バリ島在住の実在する日本人大富豪(アニキ)が、教えを請いに来た一人の青年に様々な質問に答えていく物語。その物語を通して、アニキのビジネスの考え方や人生観が大いに語られています。
一応、99%実話という触れ込みになっていて、残り1%が何なのかは巻末で明かされるのだけど、その部分がフィクションとは...と思うが本質には何も影響がないので、まあ、よいのではないかと。
この本ではアニキから、儲かるビジネスの種や株の話などは一切でてきません。なので、簡単に儲かる方法を手に入れたい人には向いてないでしょう。
しかし、このアニキの教えは、普通のサラリーマンから、独立しようとしている人、これからどうしようか悩んでいる人には、よい指針とのることは間違いないでしょう。
アニキの教えはたくさんあって書き切れないのですが、私が個人的にこれからも覚えておきたいと思ったことは、
結局ビジネスは人と人。
Facebookやメールなどコミュニケーションツールが発達している昨今でアニキも当然使いこなしているのだけど、最終的に何をするにしても人が存在している。そのことを忘れてはいけない。メールよりも電話、電話よりも直接面談。相手に対して感謝の気持ちと誠意を表そうとすれば、必ずこうなる、と。
会って話せば10分で終わるのに、メールで複雑なやり取りをして3日も掛けるなど愚の骨頂なのです。これはサラリーマンをやっていて、たまに遭遇する場面です。ああ、時間の無駄遣いをしてしまったな、と。
そして、全ての仕事に対して真摯に取り組み、相手からの依頼は断らず、困っている人には手を差し伸べる。これが最終的には自分に必ず返ってくるのである、と。
同じようなことを、昔読んだ勝間和代の書籍でも言われていたことを思い出しました。確か、give give give の法則とかそんなネーミングがされていたような...
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本の文体はとても崩れた会話形式なので、さっと読むことができます。私の場合は1時間程度でした。
表紙やタイトルからは、簡単に金持ちになれる方法みたいなことが書かれているかと思いきや、とてもマジメで地味な教訓ばかりなのですが、これはビジネスに関わる全ての人が身に付けるべき教訓なのだと実感しました。
- 作者: 兄貴(丸尾孝俊)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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