【読書】『35歳からの勉強法』(斎藤孝)
中身は勉強法じゃなくて知識と教養の大事さを訴える本
タイトルからは、35歳超えると脳が衰えるので、大学生の頃と同じ勉強のやり方じゃ通用しないよ、別の方法かあるんだよ、って本かと思ったら全然違いました。
本の趣旨は、仕事や資格などの専門知識を身に付けるのはもちろんいいのだけど、もっと違う世界の知識と教養を身に付けよう。そして、得た教養から自分を支える骨となる言葉や考え方を決めて生きていこう。と説いているのです。
確かに、もう40歳近くになると人生の折り返し地点は過ぎた訳で、そろそろ終点に向けてどのように生きて行くのかも考え始めたい年頃。
自営業であれば死ぬまで自分の仕事に取り組むってこともできるでしょうが、会社員は定年を迎えた後どうするの?という問題が付きまとう。今の仕事で培った専門知識だけで死ぬまで食べるのは難しいだろうから、プラスαの知識も手に入れておきたい。そして、日々の生活に軸を据えておきたいものです。
本で紹介されていた本を読む
知識と教養を得るのに手っ取り早い方法は、書籍で紹介された書籍を読んでいくこととあります。なるほど、言われたら当たり前のことですが意外の気付かなかったりするし、紹介されていて気になった本もいつのまにか忘却の彼方へ去ってしまうもの。最近はスマホのアプリを使ってメモしたりしてますが。
実際、本書でもたくさんの書籍が紹介されていましたが、中国故事を中心とした哲学的な内容に踏み込んだ本を読んでみようかと思いました。
他にも宇宙や音楽のことも紹介されていたのですが、著者も言っていますが自分が興味を持った分野の知的好奇心を満たすのが何よりも楽しいので、まずはこの辺から読み進めるつもりです。実は若い頃に読んだ本もあるのですが、やはりある程度年齢を重ねてから読むと、また違った感想を得られるのではないかと自分でも楽しみにしています。
隙間時間を使って知識と教養を
文庫本や新書なら一冊1000円以内。鞄やポケットに忍ばせて電車に乗る時や待ち時間にさっと読む。なかなかまとまった時間が取れないので、自ら時間を作る工夫をして知識と教養を身に付けたいものです。
もちろん、Kindleなどの電子書籍でもいいのでしょうが、パッと取り出していつでも読めるという点では紙の本が優位かと思っています。通勤電車で立ったまま読むのであれば電子書籍の方が楽でしょうか。目的は知識と教養を手に入れることなので、ツールとしては自分がやりやすい方を採用すればいいでしょう。
知識や教養を持つ人へ
著者も嘆いていますが、かつては知識や教養がある人が尊敬されていたのですが、最近は真面目に勉強したり知識を持っている人を馬鹿にする傾向や、クイズ番組も高度な番組よりもおバカ回答をみんなで笑うような風潮があります。世の中の流れを嘆いても仕方がないので、少なくとも自分は勉強を続け、知的好奇心を満たす人生を歩んでいきたいと、35歳を超えてアラフォーになって思いついたのでした。
本書の中で紹介されていたオススメ本を少しばかりメモ
まだ読んだことがなくて面白そうだと思った本をメモ。さて、これらを読み終わるのはいつの日か。正確には読んだことがない本だけじゃなくて、途中で止まっている本もあったりして。『ローマ人の物語』はアウグストゥスまでは一気読みだったけど、今は停滞中。早く復活しなければ。
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