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【読書】ウルトラマラソンのすすめ(坂本雄次)【マラソン】

 

 

マラソン関係の本が出ていると、タイトルや著者に係わらず、とりあえず読んでみるというのが最近の習慣なんだが、毎月のように何らかの新刊が発行されている気がする。
 

自分とウルトラマラソンの出会い

昨年、サロマ湖100kmウルトラマラソンに挑戦したけど、60km地点の関門を通過できなかったのは悔しい思い出。

一緒に参加したウルトラマラソン初挑戦の友人が無事にゴールしただけに、その悔しさも倍増されてしまって一人で悶々とした日々が脳裏に蘇ります。できることなら封印したい過去の一つですが、あれはいい失敗だったと振り替えるくらいの余裕が欲しいところ。

 

ウルトラマラソンを走る意味

フルマラソン以上の距離を走るウルトラマラソン、なぜそこまで超長距離に挑戦するのか、著者はそれをウルトラマラソンは人間性探求の入口。」だと説く。ある意味で人の限界に挑戦するレースにおいて、人の本質的なことを問われ続けるからなのだとか。確かにフルマラソンを完走したら何か新しいものが見えてくるかと思ったが、実際には何も見えてこなかった。が、ウルトラマラソンだと何か見えてくるものがあるのだろうか。

本書は序盤は30歳からマラソンを始めた著者がウルトラマラソンに挑戦し、プロデュースをするようになるまでの過程と魅力を語り、後半がウルトラマラソン完走のためのコツが書かれている。
 

ウルトラマラソン向けのレースマネジメント

ウルトラマラソンフルマラソンの最大の違いは、その連続運動時間です。私の場合だとフルマラソンは約3時間30分ですが、100kmだと12時間は掛かるでしょう。12時間走り続けることができるフォーム、痛みの耐え方など身体を作り上げるとともに、給水や食料の補給などレースマネジメントの重要さが増してきます。
 ウルトラマラソンに向けたコツをまとめてみると、
 
ウルトラマラソン向けの走り方
・膝を上げず着地の衝撃を小さく
・歩幅を狭く1分間の歩数で距離を稼ぐ走り
・ピッチを一定にしてリズムを崩さない
・給水を有効に使い、屈伸・伸脚ストレッチで筋肉と関節の柔軟性を損なわない
・給水と給食は小刻みに少量ずつで消化器の負担を最小限に
 
水分
前日にウォーターローディング。500-700mlを摂取。レース前に300ml。
 
給食
100kmの消費カロリーは7500-8500kcal
・一度に大量摂取しない
・レース前から少量ずつとる
・好物を自分で用意する
 
ストレッチ
5キロごとに屈伸、伸脚、体側伸ばし、肩回し、腰回し
 

ウルトラマン向けの練習方法

練習は180分LSDなど、やはり長時間動き続けることを重視したものを中心に据えながら、坂道やトレイルを加えるのが効果的なのでしょう。フルマラソンの場合はある程度スピードを出すために、スピード練やインターバル走をやったりしますが、ウルトラマラソンの場合は完走目標であればスピードが重視されないので、そのような練習メニューが効果的だと説く。
ただ、問題はそれだけの練習時間をどうやって確保するのかという点。平日は当然難しいので、土日の両方もしくは一日だけでもできれば御の字といったところか。
このメニューを見ていると、昨年自分がサロマに挑戦した時の練習は圧倒的に足りなかったのだと認識することがでた。来年、もう一度サロマに挑戦するために、しっかり身体を作り上げて行きたいところ。
本書で紹介されていたオススメの国内ウルトラマラソンレースで出たいと思ったレース。
さて、死ぬまでにいくつ完走できるだろうか。できることなら全部完走してみたい。一年に1レースずつ完走したとしても最低で6年掛かる計算である。ウルトラと同じようにゆっくり長くマラソンを続けて楽しんでいきたい。