ガーミン910XTJレビュー

ウルトラマラソンに向けた心拍トレーニング用にガーミン910XTJを購入して3ヶ月程使ってみたので、そのレビューを。3ヶ月の使用期間中に後継機種の920XTJが発売されてしまった。欲しいときが買いたいとき！と自分自身に言い聞かせる日々。ああ、もうちょっと待てば良かったのか...

910XTJを選んだ理由

心拍トレーニング向けのGPSウォッチが複数ある中で、順に比較していったポイントは4点。

心拍測定はベルトタイプ

心拍トレーニングなのだから心拍数が正確に測定できないと意味がない。時計内蔵センサー型の手軽さは魅力的だが、実績重視でベルトタイプに決定。EPSONとAdidasが外れる。

バッテリー20時間以上

野辺山ウルトラマラソン完走目的なのでバッテリーを重視。普段用とウルトラ用の2本を揃えるほど金銭的な余裕なし。大は小を兼ねると言い聞かせる。Polarが外れ、Garmin910XTJとSuunto Ambit 3が残ることに。

GPS精度

GPS精度は今の時代だと大きな差はなさそう。Garminは日本の天頂衛星『みちびき』に対応していることを表明しているけど、SuuntoはWebサイトを見ても情報がない。日本国内メインで使うならGarminの方が精度が高い可能性がある。

軽さ

ウルトラマラソンを14時間での完走を目指すとペースは7分/kmより遅い。だから重さはそんなに気にならない可能性もあるが、長時間使用することを考えれば1gでも軽い方がいい。ここで重さを比較。

Garmin 910XTJ：72g

Suunto Ambit 3 ：80g

選定の結論 

結果、最終的にGarmin 910XTJを選ぶことに。購入したのは2014年12月頃だったが、すでに920XT発売の噂はあった。けど、待っていると5月の野辺山ウルトラマラソンに間に合わないと判断して購入。今なら920XTJを買うんだろうと思う。

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910XTJの装着感

見た目はゴツい感じだけど装着してみると軽くて腕にフィットする。72gは重いと想像していたけれど、思ったよりも軽かった。ベルトも小刻みに調整できるので、おおよそ自分が気に入ったフィット感で使える。

バッテリー

六甲山を7時間ほど走ってもバッテリーは60％以上残っていた。この感じであればウルトラマラソン制限時間の14時間は十分持ちそうである。

GPS受信

時計を起動してGPS受信を開始してから完了するまでは少し時間が掛かる。早いときは30秒だけど、遅いときは3分以上掛かっても失敗して「室内ですか？」などと聞かれる始末。ずっと受信できないということはないので、ゆっくり余裕を持って準備することで解決できそう。

心拍計

初めて心拍ベルトを装着して走ったときは違和感があったけれど、数回やると気にならなくなった。ベルトの長さは調整可能なので付け心地が良い場所を数回探すと快適に。

時計で心拍数をリアルタイムで把握できるが、走りながら見るのも危ないしフォームが崩れてしまう。そこで、心拍下限値と上限値を定めて、その範囲を超えるとアラートが鳴る設定する。ただ、信号待ちがある街中で実施すると、止まった瞬間に下限値を下回ってアラートが鳴り響くので、下限値は設定しないか休まず走れる場所でのみ使うのがいいと思う。

ランニング履歴保存

PCにUSBレシーバーを差し込むと時計を自動的に検知してクラウドに走行データを保存する。

走ったコース、ラップタイム、心拍数、高度などを視覚的に捉えることができるので楽しくモチベーションの維持に繋がる。

月間走行距離も把握できるが、心拍トレーニングの場合は距離よりも月間走行時間などを意識した方が良さそうである。

まとめ

バッテリー、GPS精度、心拍計など長時間にわたるレースやトレーニングに最適である。ただ、既に920XTJが発売されているので、今から購入するならそちらを選ぶのが正解であろう。ただ、カラーディスプレイより白黒にこだわる人は910XTJを選ぼう。

軽量タイプのものに比べると、やや厚くて重みを感じるが、男性であれば慣れれば違和感なく使えるはずである。女性にとっては大きくて重いと感じる可能性もあるので、持っている人や店頭で試着することをおすすめしたい。

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