読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読む食う走る遊ぶ旅する

アラフォーサラリーマンが本を読みラーメンを食べてマラソンを走って旅してIngressする物語。JGCとSFCのダブルホルダーだけどシンプルに生きて行きたいと願う日々。

第21回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(2015年)完走記

ランニング

2015年5月17日に開催された『第21回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン』を無事に完走した。完走から一週間経過して色々と落ち着いてきたので完走記を整理することに。 

 

f:id:hiro2460:20150518085433j:plain

 

レース前日

新幹線で佐久平駅まで移動して、そこからレンタカーで野辺山駅近くの受付会場まで。

途中、昔懐かし駅弁『峠の釜飯』をおぎのやで食べる。

まだ新幹線が開通する前、軽井沢に行くときは必ず食べたな、と懐かしい気分に浸る。で、毎回この器を持って帰るものの、結局使い道がなくて捨てることを繰り返す。なので今回は持ち帰らずにお店に返却。

で、何となく昔よりも器が大きくなって量が増えた気がするんだけど、これは自分が歳をとって胃が小さくなったからそう感じるだけなのだろうか。

f:id:hiro2460:20150516115322j:image

 

f:id:hiro2460:20150516115744j:image

 

受付後、牛乳ソフトクリームを食べる。味が濃厚で美味い。やはり今回もマラソンに来ているのにグルメネタばかりになりそうで怖い。

f:id:hiro2460:20150516141311j:plain

 

コースを下見した結果、朝から降っていたという雨で路面がどうなっているか気になっての下見だったけど、ぬかるみはなさそうなので、トレランシューズではなくランニングシューズで行くことに決定。

 

宿に戻ってそそくさと寝ることに決めたものの、20時に布団に入るなんて生活を普段してない上、緊張からかなかなか寝付けない。

取りあえず身体を横にして目を瞑っていると、いつの間にか寝ていたらしく、気が付いたら午前2時。場合によってはまだ飲んだくれてる時間におはようございます、とは何とも変な感じ。

宿が用意してくれたオニギリ弁当を食べて車でスタート地点に出発。3時半頃に到着したら、すでに目の前の駐車場は満車で、少し離れた小学校の駐車場へ。一体みんな何時からスタート地点に来てるんだろう。

 

スタート前

気温はすでに10℃と昨年の-1℃に比べると大幅に暖かい。これは昼間は暑くなる可能性が高いと思い、最初のドロップ用荷物にノースリーブシャツを投入。ゴール後、これを後悔することになるとは、この時思いもしなかった。

f:id:hiro2460:20150517042814j:plain

スタートから20kmまで

朝5時、空が少し明るくなってきたところでスタート。スタート地点通過までのロスは2分だったので実質13時間58分以内にゴールしなければならない。

 

最初の5kmはフラットなロード。ペースは6:15/kmで心拍数も140弱をキープ。出だしは悪くなくて計画通り。

そしていきなり林道に入ってトレイルの上り。ここから延々とダブルトラックの砂利道を上っていく。途中、ゆるやかな斜度のところは走り、キツいところは歩くを繰り返して山頂に到着。六甲山の上りに比べると大したことないな、と思う。

下りは上りよりもガレっていて大きめの石が転がっているので慎重に走る。転倒して流血している人もいたので、まだ序盤でそこまで勝負する必要はないと言い聞かせる。トレイルが終わってもしばらくロードの下りが続く。

20km地点まで来ても調子が良い。レース開始前にロキソニンを飲んだけど、捻挫した右足首の痛みが引かない。えーい、ロキソニンに期待したが、これは残念だ。今日は一日痛みと付き合うことを覚悟して進むことを決意。

 

20kmから42kmまで

25km地点まで下りた後は上り基調に入って35kmの稲子湯エイドを目指す。大きめのエイドでオニギリなどが置いてあるが、何よりも温泉が気になる。しかし、きっと温泉に入ると心も体もユルユルになってしまうだろうと思い、後ろ髪を引かれながら42kmのドロップ回収まで急ぐ。しばらく上った後は一気にスピードが出せる下りコースに。ここから見る山の景色が美しく、途中で止まって撮影を。

 

f:id:hiro2460:20150517084140j:plain

f:id:hiro2460:20150517093208j:plain

ドロップバッグのある42km地点到着時点で4時間50分。50km地点を6時間の目標に設定していたのでおおよそ予定通り、いや、ちょっと早いペースで入ったか。オニギリを食べながら豆乳を飲みつつ、ノースリーブのシャツに着替えてアームウォーマーとウインドジャケットをドロップに入れて離脱。休憩時間は15分ほど。

 

42kmから71kmまで

涼しい格好に着替えて下りを飛ばした後は50kmエイドまでほぼ平坦路に。50kmの時点で5時間50分と目標の50km6時間を上回るタイムで入る。飛ばしすぎという自覚はなく、すこし早めに入ったけど脚は残っているし、何とかなるような気がしていた。

この辺りから暑さが気になり始める。遮る物がなく直射日光が降り注ぐので肌がじりじり焼けていく。

エイドで頭から水を被ってもしばらくするともう暑さにやられてしまう。まだペースを維持しながら50kmエイドに到着すると行列が。どうやら手打ち蕎麦待ちでるが、ここで時間を使うほど余裕がないので諦めて出発。くそー、次に来ることがあれば是非食べたい。

実は、ここから71kmまでの約20kmほとんどコースを覚えていない。覚えているのは頭がボーッとしてペースが全然上がらなくなってしまったことくらいである。走っている最中、「次のエイドまで何km?」とか「71kmのエイドで温泉入ってリタイヤしようかな」とか弱気なことばかり考えていたのは覚えている。単調なアップダウンが続く道で、直射日光が厳しかったことだけは覚えている。後からラップタイムを見ても、この区間のタイムがかなり悪かった。

71kmドロップ、滝見の湯の手前数kmのところでグリーンゼッケン(野辺山を10回以上完走)の方に声を掛けられた。「もうすぐドロップだよ。大声援が待ってるから頑張って走ろう。このタイムでここにいるなら、歩いてもゴール間に合うよ。」何度も完走している方の言っていることなのだから間違いない。このまま頑張ればゴールできるんだ、と分かると気力が蘇り、そこからはずっと走って滝見の湯エイドに到着。手元の時計で9時間5分。あと4時間で30kmである。

エイドに着くまではリタイヤしようかな、とか思っていたのに、何とかなりそうだと目処が付いた途端に元気になるとは我ながら現金なものである。ここで蕎麦を食べて気分をリフレッシュして最後の難関に挑む。

f:id:hiro2460:20150517140635j:plain

 

馬越峠からゴールまで

エイドで休憩中に「ここまで来たんだからゴールしなきゃ男じゃない」と決意を新たに出発。なだらかな上り基調の道の先にあるエイドを過ぎると、いよいよ馬越峠の上りに突入。

もうこの辺りのタイムの人たちはほとんどが歩き。とにかく山頂さえ越えれば何とかなる、その気持ちを胸に一歩ずつ歩みを進める。何度カーブを曲がっただろうか。山頂エイドのテントが見え、周囲からも「よし」という声が聞こえてくる。あとは下りでタイムを稼いでラスト10kmだ。頭に何とかなりそうだ、とのイメージが沸く。

そして下り。マップによるとこの下りが最後なので、上りで失ったタイムをここで稼いでおきたい。コースは日陰になっているので涼しくて飛ばせる。

と思って走っていると嘔吐感が襲ってきた。道端に寄って止まるも何も吐けない。吐き気はするけど何も吐けないという中途半端な状態に焦る。今までのマラソンでこんな状態になったのは初めてである。

ちゃんと補給しているので胃袋には何か入っているはずなのに、何も出てこない。不気味な感じを抱きながらレースに復帰して87kmエイドに到着。ラスト13km。終わりが見えてきた。もうほとんど歩いてもゴールできるはずである。エイドで最後の補給をして出発。

マップによると90km地点からは上り基調になるはずである。で、90km地点に到達したときに見た坂は想像以上の斜度で「これが10km続くなら間に合わない」と心を簡単に折れるレベルのものであった。が、幸い、その斜度は300m程度しか続かず、

そこからは緩やかに上っている道なのに足が動かない。パプテマス・シロッコ風味で「足よ、動け。足よ、なぜ動かん!」と心の中で叫び、同時に「まだだ!まだ終わらんよ」とクワトロ・バジーナ的な呟きも繰り返す一人ガンダムネタ大会の場と化していた。

ゆっくりペースでゴールまでずっと走ることは諦め、100m歩いて100m走る。これの繰り返しでなんとかラップペースを上げていく。

するとゴール前のアナウンスが聞こえてくる。ああ、もう終わりなんだ。と思ったら「あと3km」の表示板。そう、ゴール前の歓声が聞こえてくるくらい接近しているのに、そこから3kmも迂回させられるのである。

フラットな3kmとはいえ、ここまでボロボロになっている心と体には厳しい試練である。が、何とか足を騙しながらラスト1km。

今までまったく言うことを聞かなかったくせに、足が急に軽くなって動き出す。おいおい、もっと前から頑張れよ、と思いながら周りの声援に応えてハイタッチしながらゴールに急ぐ。

ああ、自然と笑みがこぼれてくる。そして、先にゴールした仲間からも見える。いかん、ちょっと涙が出てきそうだ。ゴール地点では一人ずつゴールテープを切らせてくれるのでちょっとした渋滞が。そして、ゼッケンNoと名前をコールされた状態でゴールラインを超える。

メダルを掛けてくれる人、ランチップを靴から取ってくれる人、みんなから「おめでとう」と祝福される。ああ、やったんだ、ゴールできたんだ、もう走らなくて良いんだ、と改めて実感する。風呂入りたい。ビール飲みたい。寝たい。色んな欲望が頭をよぎる。ああ、息子にゴールしたって電話しなきゃ。必ずゴールするって約束したもんな。

 

まとめ

帰りは佐久平駅に戻る途中で信州蕎麦をこんもりと食べた。野菜の天ぷらもとっても美味しかった。なお、大盛りを頼むと二郎みたいな盛りの蕎麦が出てくるので要注意である。

このレポートは最初はゴールした日に書いたのだけど、ちょっと何を書いているか自分でも分からなかったので、一週間寝かして再編集してから投稿した。レース後、やはり身体の奥に疲れが溜まっているらしい。もうしばらく休養が必要な様子である。

今思うと、50km過ぎから65kmくらいまでは涼しいところから日差しの強いところに出たことで、肉体的にも精神的にも参っていたのだと思う。最高気温が20℃以下との公式発表もあったので、そこまで暑かった訳でもない。フルマラソンを超える距離になると精神力が特に重要だと改めて認識。

今回、補給食としてはミックスナッツ、ビーフジャーキー、鮭とば、ドライマンゴー、BCAA、グルコサミンを持参した。エイドでは水、オニギリ、オレンジやイチゴなどのフルーツ、うどん・蕎麦、塩を摂取した。炭水化物はオニギリだけでジェルは持っていたものの使わなかった。補給が少なかったから60km前後の時にフラフラした可能性もあるし、炭水化物を少なめにしてジェルを使わなかったから100km走り切れたんだとの考え方もある。高濃度ジェルを使わなくても長時間動き続けられることが分かったのが収穫である。

そして心拍数。今回はアップダウンのあるコースだったので、上りは最大で150に設定して走っていた。結果としては、ほぼ狙い通りの心拍数以下で走っていて、これが最終的にはゴールまで繋がった可能性が高いと思っている。心拍数を低めにして走れば、長距離はしれることが分かったのも嬉しい。

レースが終わって一週間、すでに一緒にレースに出た仲間達とは来年どのウルトラ出る?みたいな話が出てきている。走り終わった夜、「しばらくウルトラはいいや」と言いながら飲んでいたのに、また自分の変態度が上がってしまったようである。 

 

 

今回の装備とか補給食

GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 910XTJ 【日本正規品】74126

GARMIN(ガーミン) ForeAthlete 910XTJ 【日本正規品】74126

 

14時間使っても充電は半分近く残っていた。タイム、心拍数、距離、ラップペースの4項目を1画面に表示できるので必要な情報は全て入手できた。100km走ってGPSのズレは1kmちょっと。誤差としては許せる範囲だと感じた。 

 

[アシックス] asics LYTERACER RS 3 TJL424 2350 (レッド/ネイビー/26.0)
 

フルマラソンレース用のターサージールよりもソールが厚いが、走ったときの感触はほぼ同じに感じられた。ウルトラは厚底シューズじゃなけダメということは全くない。  

 

アミノバイタル プロ 30本入箱

アミノバイタル プロ 30本入箱

 

1時間に1本ずつ補給。最後まで脚が持ったというか、痙攣とかしなかったのはアミノバイタルのお陰なのかも知れない。

  

 2時間に1本ずつ補給。補給食を食べ続けながらも脚が生き残ったのはグルタミンのお陰かも知れない。これを飲み始めてから調子が良い。

 

東洋ナッツ トン スナッキーミックスナッツ 650g

東洋ナッツ トン スナッキーミックスナッツ 650g

 

ミックスナッツを小袋に分けて持ってボリボリずっと食べていた。特に食べる時間を決めずに、登り坂などで余裕があったタイミングで食べ続けた。もう、すっかりミックスナッツだけである程度走れるようになってしまった。 

 

 分厚くて噛み応えがあるテングビーフジャーキーを小さくちぎって小袋に入れて、ちょこちょこ食べていた。動物性タンパク質を取り続けることができる。

 

セブ ドライマンゴー 200g

セブ ドライマンゴー 200g

 

これは完全に趣味。たまに甘い物を食べたくなるときように持っていて、エイドのタイミングで食べていた。長時間走るので、やはりこの手の物も食べたくなるのです。