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アラフォーサラリーマンが本を読みラーメンを食べてマラソンを走って旅してIngressする物語。JGCとSFCのダブルホルダーだけどシンプルに生きて行きたいと願う日々。

5年後の未来予測「アップル、グーグルが神になる日」上原昭宏、山路達也

読書

アップルとグーグルが神になる」とは一体どのような意味なのか。

スマートフォン業界ではiOSAndroidがシェア争いしているとは言え、それが神に繋がるとは思いにくい。PCの世界でもWindowsに比べるとMacは傍流というのが正直なところではないだろうか。

では、それがどうして神になってしまうのか。

そのヒントは IoT (Internet of Things) 、その中でもBLE (Bluetooth Low Energy ) と (iBeacon) であるという。

 

なんとなくバズワードっぽくなってきた感がある IoT だが、著者によるとようやくデバイス周りと通信周りで現実的な解決方法が出揃ってきたところであり、これから5年後には世界が変わっている可能性を秘めているという。

AppleGoogleはハードウェアだけで稼ごうとするのではなく、クラウドを通してあらゆる情報を統合して利用することを目指している。

ハードウェアとソフトウェアが融合した世界。それはAppleGoogleクラウド上に収集したデータが活用されるのだが、そのために必要なのはiCloudGoogleアカウント。

すでに仕事やプライベートで利用しているので、突然のアカウント凍結はダメージが大きい。基本的にはよほど変なことをしなければアカウント凍結にはならないはずなのだが、いつ何が起こるか分からない。つまり、極端な話、アカウントの生殺与奪権はAppleGoogleが握っていることになる。

一方、このプラットフォーム上でアプリを作る側から見ても、審査を行うのはAppleGoogleであることから、せっかく苦心して作ったとしても拒否されてしまう可能性がある。つまり、自分自身が作ったソフトウェアが日の目を見ることがない可能性も秘めている。

つまり、どちら側から見てもAppleGoogleが作る世界においては彼らが神のごとき振る舞いをすると解釈できる。IoTのプラットフォーム作りを着々と進めているのがAppleでありGoogleなのである。

これが本書のタイトルにある神という言葉に繋がる。

単にハードウェアでなくソフトウェアとデータの繋がりが必要とされる世界、単に性能や機能性だけを向上させるだけでは、消費者の目を引くことができずゴミになってしまうと警鐘を鳴らしている。

その一方、様々な技術革新により一個人がこのプラットフォームに乗るためのハードウェアとソフトウェアを安価にスピーディに製作可能な世界がここにはある。

5年後、あるいは10年後、どんな世界が待っているのか。人間がコンピューターを使うのか、コンピューターが出す指示に従って人間が動くようになるのか、どんな世界が待っているのか楽しみである。

個人的な推測であるが、この分野に限ってはAppleが勝つのではないかと考えている。MaciPhoneiPad、iWatchとハードウェアとしてのデバイスとOSをガッチリと固めていることである。

ソフトウェアやクラウドを志向しつつハードウェアやOSレベルで囲い込んでいるのは非常に強いのではないだろうか。あるいは、ここからMicrosoftGoogleがハードウェアレベルから巻き返しを図るのだろうか。

 

アップル、グーグルが神になる日 ハードウェアはなぜゴミなのか? (光文社新書)

アップル、グーグルが神になる日 ハードウェアはなぜゴミなのか? (光文社新書)