炭水化物は人類の敵なのか「炭水化物が人類を滅ぼす」夏井睦
人類は農耕技術を手に入れ、緑の革命を経験することで、明日の食料を心配することなく、定住生活を送ることになり、人口爆発を生むことになった。
一方、炭水化物を中心とする糖質を中心とした近代の食生活が、古代人になかった生活習慣病などに悩まされることになったのである。
人類は進化したように見えるが、肉体は進化していない。人間本来の食生活に戻すことが、生活習慣病を避けて健康的な生活をおくるための秘訣なのである。
具体的にどうするのか、それは炭水化物の摂取量を減らす生活を送る。いわゆる「糖質制限ダイエット」である。
糖質制限ダイエットのやり方
言葉の通り、糖質(炭水化物)を食べないようにするだけ。
ただ、いきなり一日3食全てで糖質を取らないのは変化が急激すぎて危険だし、既婚者であればいきなり家庭の料理すべてを変えるのは、協力を得るのが難しい場合もある。
そのため、一日1食だけ糖質を抜いて、他の食事では糖質を減らす程度のアプローチも有効だという。
糖質制限ダイエットで食べていいものダメなもの
食べてはダメなもの
- 白米、小麦、パン、パスタなどいわゆる主食と呼ばれている炭水化物類
- ジャガイモ、サツマイモなどのイモ類
- ケーキ、ゼリー、プリンなど精製糖を使ったお菓子
- 糖分の多い果物
- ビール、日本酒などの醸造酒
食べてよいもの
糖質制限ダイエットの効果
- 痩せる!圧倒的に痩せる
- 健康的になって病気や風邪が減る
- 昼食後の眠気がない
- 二日酔いがなくなる
- 支出は均衡する
まとめ
基本的な主張は同じで、人類の食生活を狩猟採集民だった時代に戻そうというもの。
穀物の大量生産が可能になったことにより、人類の人口は爆発的に増えた。確かにドキュメンタリーでアメリカの貧困家庭の食事を見てみると、ピザ、ポテト、コーラと糖質の塊のような食事ばかりで、残念ながら大抵の子どもは肥満で、何らかの理由で病院に通っていたのが気になる。
炭水化物中心の食事は、簡単にカロリーが取れるのでありがたいのだろう。本書にも書かれていたけど、外食するときに「ご飯大盛り」や「麺大盛り」を無料にする店は多いが、「おかず大盛り無料」の店が少ないのは、炭水化物は安いので大盛りにしても原価があまり変わらず、客受けが良いからだという。
なるほど、そういえば「おかず大盛り」の店は少ない、というかほとんど見た覚えがない。
さて、糖質制限ダイエット、手軽に挑戦できるといえば挑戦できる。
結果が出るまで数ヶ月は掛かるだろうが、やってみようかどうしようか。
炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)
- 作者: 夏井睦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/10/17
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