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心拍トレーニング向けGPSウォッチの選び方

心拍計の種類はベルト型と腕静脈型

ウルトラマラソンに向けて体脂肪を効率よく燃焼できる身体を作るためには、マフェトン理論を中心とした心拍トレーニングを行うのがよい、との結論に達した。

 

hiro2460.hatenablog.com

 

心拍トレーニングを行うためにはリアルタイムに自分の心拍数を把握する必要がある。ランニングしながら心拍数を計測する方法は2種類ある。

 

心拍ベルトを装着して計測 

昔からの心拍数の計測方法。

胸(正確にはみぞおち辺り)にベルトを巻いて心臓の鼓動を測定する。

心臓の近くで情報を収集するので正確な心拍数を取ることができ、道具としての歴史もあるので信頼性が高い。

胸にベルトを巻くため最初は走っていて違和感がある。心拍ベルトを定期的に洗わないと汗臭くて大変なことになるので注意が必要(経験者談)。

心拍計の元祖で医療系にも使われているポラール(Polar)、GPSメーカーであるガーミン(Garmin)、アウトドア用途で定評があるスント(Suunto)がこのタイプである。

やはり心拍測定技術として確立していること、実績が豊富であることから、基本はこのベルトタイプなのだろうと思う。

 

ランニングウォッチのセンサーで静脈から計測

ランニングウォッチにセンサーを内蔵し、手首の静脈部分から心拍数を計測する。

最近出始めたタイプで歴史が浅いので正確性は不明だが、胸にベルトが不要という手軽さがある。

エプソンEPSON)やアディダスAdidas)といったスポーツウォッチでは新興系の会社が採用している傾向がある。

最近、GPSウォッチの定番であるガーミン(Garmin)が発売し、今後の主流になりそうな気配である。

 

やはりセンサー型が楽

心拍トレーニングを実施する上で、一番面倒なのがベルトを装着すること。

やはり胸が締め付けられるような感じがするし、締め付け方が悪いとズレて来ることもある。

摩擦の関係でベルトには水をつけてから装着する必要があるのだが、冬場は胸に冷たい感触がくるので、ヒヤっとしてちょっと嫌である。

また、心拍トレーニングを実施する上では安静時心拍数を把握しておく必要がある。

安静時心拍数は寝起きに横になった状態のままでの計測が最適だが、ベルトを水に濡らしてから装着するには、どうしても起床するために正確な安静時心拍数を計測できない可能性がある。

センサー型心拍計であれば、装着したまま眠り、朝起きたタイミングで心拍数をすぐ計測できるので、より正しい安静時心拍数を把握できることもメリット。

センサー型で代表的なGPSウォッチがGARMIN225J、EPSON Wristable SF-810B、adidas miCoach smart runなどでしょう。

 

 

 

 

 

時計はGPS内蔵タイプがよい

心拍トレーニングは基本的にペースを気にせず心拍数を意識して走る。

この理屈だけ見ると、時間と心拍数だけ分かれば十分そうである。ペースは後から結果として付いてくるもので、変にペースを意識しない方が良い、とする意見もある。

実際にはレースもあるのだから、やはり自分のペースは気になるし、普段の練習ではどのくらいの距離を走ったか確認することでモチベーションが上がることもある。

心拍トレーニングを積んで行くと、同じ心拍数でも速く走れるようになる。肉体としても実感できるのだけど、それが客観的な数値で見れると嬉しい。

例えば、心拍140bpmで先月は6分/kmだったのが今月は5分45秒/kmというように同じ心拍数で走っているのにペースが速くなることがある。あるいは、同じペース6分/kmが先月より低い心拍で走れる、ということになる。

こう考えるとGPS内蔵ウォッチでペースを把握できることは心拍トレーニングを続ける上でもメリットになる。

 

普段の練習からフルマラソン用ランニングウォッチ

仮に東京マラソンの制限時間である7時間ギリギリでフルマラソンを走るとすれば、公称値で8時間バッテリーが持つタイプであれば、レースも普段の練習も問題ない。

あとはどれだけ軽い時計が選べるのか、というところに焦点があたる。ポラール、ガーミン、スントで入門用の軽量GPS心拍ウォッチを調べてみた。

ガーミン(GARMIN)ForAthlete225J

GPSメーカーとして精度の高さやランニングウォッチとしての実績が豊富なガーミン社の最新作。

時計裏にあるセンサーから心拍数を読み取るタイプなのでベルトの装着が不要。ガーミン社初のセンサー型心拍計内臓GPSウォッチ。

充電はUSBケーブル経由で、バッテリーは公称10時間なのでフルマラソンや普段の練習では十二分に耐えられる容量がある。速い人であればウルトラマラソンも完走可能だろう。

また、ランニングウォッチとしてだけでなく、活動量計として日常的に装着しておくことで歩数や消費カロリーも計算できるのも特徴。

活動量計として使用する場合は約4週間バッテリーが持つため、普段使いでは気にしなくても良いレベルであろう。

また、BluetoothLowEnergyに対応しているので、iPhoneAndroidアプリをインストールすれば、活動後すぐにデータをクラウド上に転送できる。Bluetooth対応前はUSBステックをPCに挿入する必要があったが、トレーニング後に即転送できるようになった。

重量は54gと超軽量タイプよりは重くなったが、心拍ベルトが不要になったため、差し引きで考えると軽くなったように感じるはずである。

今もっとも完成度が高い心拍計内臓GPSウォッチといえるだろう。 

 

GARMIN 225Jを200km使ったレビューと感想記事はこちら  

hiro2460.hatenablog.com

 

 

 

 

ポラール(POLAR)RC3 HR

 医療用から始まってスポーツ向けに転用されたポラール

心拍計の信頼度は業界トップであることは間違いないが、GPS内蔵型ウォッチの種類が少ない。

GPSに関してはフッドポッドという靴にGPS情報を受信する箱を付けることで他の時計も対応しているが、やはり少しでも重くなることと靴の左右でバランスが変わってしまうから避けた方がいいと思う。

ポラール心拍計メーカーらしく、アプリケーションとして心拍トレーニング(心拍ゾーン)メニューを提供しているので、心拍トレーニングがどういうものなのか、決められたメニューをこなしたい、という人にオススメ。

ガーミン(Garmin)For Athlete220J

GPSメーカーなのでGPSの精度の高さがウリ。日本の衛星『みちびき』から受信できるので高精度が期待できる。

 40gというGPS内蔵なのに圧倒的な軽さでありながら約10時間稼働する。普段の練習からフルマラソンまではこの1本で対応できる。

心拍トレーニングを始める全員にオススメしたい1本だが、軽さ重視の人にはぜひ手にとってもらいたい。

 

GARMIN(ガーミン) Fore Athlete220J BlackRedセット【日本正規品】 114765

GARMIN(ガーミン) Fore Athlete220J BlackRedセット【日本正規品】 114765

 

 

スント(Suunto)Ambit 3 Run

アウトドアメーカーとして評判が高いスント。ランニング専用ウォッチとして発売したAmbit 3 Run の心拍計付きがオススメ。

ウルトラトレイルランナーから支持が厚いAmbitシリーズのランニング特化型。耐久性やバッテリーを減らして70gと軽量化されたボディとケイデンスセンサーを内蔵させてランに特化しているのがポイント。

と言いながらもGarmin220Jと比べると倍近く重い。慣れると気にならない重さだが、それまでは重く感じるかもしれない。

 

  

ウルトラマラソンやトレイルラン用

ウルトラマラソンやトレイルラン用となると、レースの締切時間である14時間以上はバッテリーが持つものが必須要件になる。できれば20時間程度。

トレイルランでは平地より気候の変化があり、木の枝や石にぶつけることがあるため、防水機能と傷付きにくい表面が欲しいところ。

 

ガーミン(Garmin)For Athelete920XTJ

 310XT、910XTJの後継機種。トライアスロンウルトラマラソン、トレイルラン向けに作られたGPSウォッチ。

毎回改良が加えられ、61gの重量とカラーディスプレイ搭載になって50m完全防水。ランナーにとって重要な指標値であるVO2maxなど様々な数値を計測可能。

バッテリーは通常利用で22時間。たいていのウルトラマラソンやトレイルランの大会では十分。UTMFとか100マイルレースに出る場合は、また別のものが必要になるでしょうが、それはまた次の次元の話。

迷ったらコレを買っておけばあらゆるシーンに対応できる万能の一本

GARMIN(ガーミン) Fore Athlete920XTJ  ブラックブルー【日本版正規品】 117432

GARMIN(ガーミン) Fore Athlete920XTJ ブラックブルー【日本版正規品】 117432

 

 

   

スント(Suunto)Ambit 3

トレイルランナーに人気があるスント。

GPS取得時間を設定可能で、1秒毎で15時間、5秒毎で25時間、60秒毎で50時間バッテリーが持つのが特長。気圧計とGPSの両方から高度をを計算して割り出すため、より正確な情報を取得できる。

弱点は92gと重いことと、物理的に画面が大きいこと。

店頭で試しに装着してことがあるが、180cmある男性でも「大きくて重いな。これつけて走れるのかな。」と思ったほどである。実際に所有している人によると、トレイルランやLSDにはいいけど、ハーフマラソンなどスピードを出すレースだと重みを感じる、とのこと。

 

 

 まとめ

心拍トレーニングを始めるにはランニングウォッチが必須。

気軽に始めるならセンサー内蔵タイプ。信頼性を求めるならベルトタイプ。

一番オススメなのは、ガーミン(GARMIN)ForeAthlete225Jである。

ガーミンが培ってきたGPSウォッチとしての性能、活動量計として十分なバッテリー、軽量化による装着感の負担感軽減、日中でも確実に見える文字盤、日本製GPS「みちびき」対応、など必要な機能をすべて盛り込んでいるのである。

唯一の弱点は、バッテリーが10時間しか持たないことであるが、フルマラソンを基準に考えるのであれば、まったく問題にはならないだろう。

GPSウォッチや心拍計選びで悩んだら、これを選んでおけば間違いない、という一品である。

 

 

※2015年12月8日 一部更新