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【読書】ついに小田原へ「北条早雲(相模侵攻編)」富樫倫太郎【書評・レビュー】

もうなんだかすっかりライフワークと化しているのではないか思う「北条早雲」伝記の第3弾は、やっと小田原攻めです。

真田丸ではついに秀吉が小田原北条攻めを決意したところ。なんというタイミングでしょう。

派手な合戦シーンはほとんどないものの、その知略と謀によってどのようにして堅固な小田原城を攻め落とすのか。

ヒントは「かっこう」

あの托卵してしまう鳥、かっこうなのですが、どうにも作戦名だけ聞いていても予想がつかないのですが、読み進めていくうちにちょっとずつ謎が解けていきます。

政治力、軍事力、策謀、あらゆる手段を使い、領民をより良い生活に向かわせるために伊豆だけでなく小田原や相模を支配することを決意する、という流れです。

北条早雲と聞くと梟雄のイメージが強いが、本書では人情味溢れ、領民のことだけを第一に考え、考え悩みぬいている姿が描かれています。そして、目の前の事柄だけでなく、数年後、数十年後、自らの死後までを考えた行動を取るのは、現代人にも必要なことでしょう。

すでに完結している「早雲の軍配者」に登場する風魔小太郎はまだ出てこないけど、きっとこの先に登場してくれると期待しているのです。

ただ、次巻がいつ出るのやら。それだけが心配です。