【読書】一生お金に困らない生き方(心屋仁之助)でお金へのマインドセットを変える
「一生お金に困らない生き方」を読みました。
タイトルだけ見て、お金の話かと思って図書館で予約して借りましたが、儲け方や節約方法の話ではなく、心理カウンセラーらしくお金に対するマインドセットの話です。
要約すると、
- 自分はお金をもらう価値がある人間であるとマインドセットする
- お金基準ではなく好きな物を買う
- お金を貯めてから使うのではなく、使うとお金が入ってくる
うん、自分でまとめても、なんとなく嘘っぽく感じてしまいます。
自分はお金をもらう価値がある人間であると考える
お金がない人は、ついつい「こんな私がお金をもらっていいのか」と自分を過小評価して卑下しているのです。
いや、そうじゃない、自分は存在して生きているだけで価値がある人間なんだ、と気持ちを変えることで運気が変わるのです。
とのことですが、なんだか一歩間違えると厚顔無恥な人間が完成しそうである。
お金を持っていない、あるいは稼げていないことで自分自身の存在を否定する必要はないけれど、TVや雑誌では金持ちやセレブ達がこれ見よがしに美味しいものを食べ、派手な生活を送っているのを見てしまう。
すると、同じような生活ができない自分自身がどうにも惨めになってしまう。
資本主義の世界にいると、どうしてもお金を持っている人が上位?にいるような気がして、お金を持っていないことに引け目を感じるのでしょう。
仮にお金を持っていなくても存在価値までを否定するのは行き過ぎで、お金を持っているから偉い訳ではないというマインドセットは効果的。
ただ、そもそもTVや雑誌を追い掛けるのを辞めるべきでしょう。
図書館で好きな本を借り、休日はお弁当を作って近くの山や公園に出かける、毎日が平凡であっても、そこに幸せを見出すことができれば、お金は最低限あればいいんだと気付けるということなのでしょう。
お金基準ではなく好きな物を買う
いわゆる「安物買いの銭失い」を止めて、自分が好きな物に囲まれて生きていく、そんなライフスタイルの提案。
最近では、ミニマリストという言葉も普及してきて、決して派手ではないけれど、ゆっくりとした時間の中で生きていくライフスタイルも注目されているようです。
「安いから」という基準であまり好きではない物を選び、ついつい買いだめしてしまうけど、そもそも気に入ってないから着ない・使わない、そしてまた安い物を買って家の中が物で溢れる。
お金がない人が陥りがちな購買動向といえます。
ある程度、自分が気に入った物を買っていって長く使った方が、結果的にはコスパが良くなる、というものなのです。
お金を貯めてから使うのではなく、使うとお金が入ってくる
貯金額や細かいことを気にせず、自分が使いたいと思ったときにお金を使う。
そうすることで経済が循環して、回り回って自分のところに戻ってくるので金持ちになれる、といいます。
これは悩ましい。
デフレになる一つの要因にある、人が安い物ばかり買い求めるため、結果的にお金が循環しない状態に陥ってしまうというもの。
これを打破していくのが狙いなのかもしれません。
面白いな、と思ったのは「神社チャレンジ」。
なんと、神社に1万円のお賽銭をしてみよう、というもの。
カウンセリングスクールの生徒さんで、実行して結果的にお金が入ってくるようになった人も数人いるとか。
初詣の時なら分かるのですが、今からいきなり近くの神社にお賽銭、といわれると腰が引けてしまいますね。
来年のお正月にはえべっさんに1万円のを入れてみようかと思いました。
まとめ
おおざっぱにまとめると、「お金で細かいことを考えずに好きなことに使うことで、巡り巡って自分も金持ちになれるよ」という感じ。
無駄な物にお金を使わず、必要なものや好きなものにお金を使う、というシンプルな考え方はとても納得できるものです。
毎日、お金のことばかりを考えてキュウキュウとするのはイヤだ。
そんなお金の考え方を身に付けたい人におすすめです。