読書
なぜか昏々と眠り続ける『イレス』と名付けられた病気の患者の担当医である主人公。実は沖縄のシャーマン的な血筋の持ち主で、患者のメンタル内部にダイブして、その精神を救い出すことで、眠りから覚めることができるように。 えーっと、この時点でもうお腹…
日本国内で食っていける仕事を探すのであれば、資格商売がベストである。それは「その資格がないとできない業務」であり、怪しい民間資格じゃないやつ。その一つとして社労士はよいのかもしれない。 人生100年時代と言われ(LIFE SHIFT(ライフ・シフト)は最…
タイトルからして、新田次郎の『劒岳〈点の記〉』を意識しているのが分かる。『点の記』で謎のまま残された、剱岳山頂に残されていた剣と錫杖頭はいつ誰が残したものなのか。その謎を探検家である著者が追いかける軌跡を綴ったもの。 剱岳は見る者を圧倒する…
いつの間にか東京都知事になり、コロナ対策で最前線でテレビに出演しておられるが、なにやらいまいち評判が良くない小池百合子氏。その生い立ちから謎のエジプト留学記を経て政治家になるまでの半生が綴られています。 フィクションなのか、ノンフィクション…
なんだか不思議なタイトルが目を引いた。主語が「僕」ではなく「線」で、引かれるのが「僕」だからである。線が僕を引く、というのは一体どういうことなのだろうか。 主人公は法学部に通う大学生。「美術展の飾りつけ」と軽い気持ちで引く受けたアルバイトの…
走るなんて馬鹿じゃないの? と言われたら、「そうだね、馬鹿だと思うよ」とノータイムで回答する。 誰に頼まれたわけでもないのに、辛く苦しいフルマラソンを走り、そのための練習を積むのだから、我ながら馬鹿である。 誰からも褒められる訳でもないのに、…
市町村合併を経て成立した『南はかま市』で過疎化で住人がゼロになった村へのIターン移住計画が始まった。主催する「蘇り課」で働くのは、主人公の万願寺、絶対に定時で帰る西野課長、謎の女性新人の観山の3人。 ネット経由での応募者から選ばれた移住者たち…
コロナで外出をしなくなり、晴耕雨読的な生活どころか毎日読書が進むようになったとき、友人が「十二国記の新作が出たから未読なら一気読みオススメ」と言っていたので、ついに着手。 ついに、というと今まで知っていて着手しなかったように聞こえてしまいま…
これは致死率が90%とも言われるエボラウイルスと戦った人たちの物語。 いったい、このウイルスはどこから来て、どこまで感染させてしまうのだろうか。 感染すると高熱と吐き気をもよおし、最後は全身から血を撒き散らして死んでしまう。臓器は機能を停止して…
パーソナルフードトレーニング 10代スポーツ選手のための 最先端の栄養学に基づく新しい食事バイブルを読了。 中学生の息子はスポーツをしているし、私自身もマラソンやトレイルランニングをしているのでスポーツと食事というのは気になるところ。 10代向け…
『麒麟の翼』や『祈りの幕が下りる時』などで人気を集めている加賀恭一郎シリーズ。 もう、すっかり阿部寛さんの演技が馴染んでしまっていて、小説でも加賀恭一郎が阿部寛さんで脳内再生されてしまう。 ガリレオシリーズが謎解きを中心に展開する殺人事件も…
母親を包丁で刺した友人女性が逃亡した。 その一報を聞き、仕事の合間を縫って東京から田舎に行って友人の行方を追いかける。なんとなく、刺して逃げ出した理由が分かるから。 前半は女性を探す側の視点から、終盤は逃げる女性の視点で物語が進んでいく。 と…
老後資金に3000万円と言われる世の中。コロナ危機でそれどころじゃない、という声も聞こえてきそうであるが、若い人、とくに新入社員を中心とした20代に向けた資産設計に関する入門書の位置付け。と言っても中年のオッサンにも十分通用する基本的な内容。 タ…
書店で平積みになっていた、ちょっと話題になった「学力の経済学」を読了。 学力を向上させるには、どの施策がコストパフォーマンスが良いのか、統計的な観点からまとめたもの。 ただ、実験は特定の環境を作り出して比較するため、日本ではほとんど実施され…
京都は奥が深い。 というか面倒くさい。 良く言えば、京都千年の歴史がある街。 悪く言えば、内にこもり外界を田舎者扱いする街。 今でこそ京都は観光都市として成立しているが、20年くらい前は海外はおろか国内の観光客も少なかったと記憶している。 が、京…
そもそも『経済的自由』とは 手に届く範囲の話であれば 『日々の生活で借金や支払いなど経済的なことを気にしない』だろうし、 『働かなくても暮らしていける経済的余裕』が理想的な姿 あたりだろうか。 日本では野村総研が「純金融資産が1億円以上を富裕層…
人は死ぬ、必ず死ぬ、これだけは避けられない。 絶対にバッドエンドしかないゲームみたいなものである。 主人公のナスミは43歳という若さで癌を患いアッサリと死んでしまう。 そのサバサバとした性格や表現は、決して何かを恨んだり、死に徹底的に抗おうとす…
過去28年で世界の肥満人口は2倍に増えたのだという。まあ、たしかに周囲を見ても太っている人が増えたような印象がある。 これは先進国だけではなく新興国も同様に肥満率があがっていることから、お金や食糧の有無以外の要因に着目したレポートである。 果糖…
ついに関西私鉄の雄、阪急電鉄を舞台にした殺人事件の登場である。 とワクワクして阪急六甲駅のブックファーストで本を手に取り、阪急電車の中で読んでガッカリした感想を残しておきたい。 阪急という憧憬を作った小林氏 阪急といえば、テニスと熱いレポート…
新幹線に乗る前に駅の本屋で見て気になっていた本。『宝くじに当たった男がどうなったか』という中帯に釣られて購入。 いや、自分も高額宝くじに当選したいものである。 あらすじ 昼は図書館司書、夜はパン工場でアルバイトしてる主人公の一男。 弟が背負っ…
やっと図書館で順番が回ってきたので、今さらながら「GAFA」を読むことに。 Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字をとって「GAFA」と称するのだとか。アメリカITの巨人たちのサービスは、いつの間にか生活の中に溶け込んでいて、いかにしてGAFAが今も立…
フィンセント・ファン・ゴッホ、といえば知らない人はいないだろう画家。 美術に疎いわたしでも聞いたことがあるビッグネームである。 小学校の教科書に出てくるくらいだし、ゴッホのひまわりといえば、コナンの映画にも出てくるし、そもそも日本の芦屋市に…
「なぜ一流のリーダーは東京―大阪間を飛行機で移動するのか」を読みました。 「なぜ◯◯は、〜するのか」 という題名にするのは最近の流行りなのでしょうか。 こういうタイトルにすれば売れる!というフォーマットでもあるのでしょうか。 数多くある書籍の中か…
「一生お金に困らない生き方」を読みました。 タイトルだけ見て、お金の話かと思って図書館で予約して借りましたが、儲け方や節約方法の話ではなく、心理カウンセラーらしくお金に対するマインドセットの話です。 要約すると、 自分はお金をもらう価値がある…
不倫するのは仕方ない、人間だもの 「人はなぜ不倫するのか」という問いに対して 「だって人間だもの」に近い結論が提示されていて大爆笑。 上野千鶴子さんをはじめ、昆虫学者、動物学者、宗教学者などに「なぜ不倫するのか」というテーマで質問をしたところ…
Amazon Unlimited 読み放題対象になっていて、以前から気になっていた「人生がときめく片づけの魔法」を読んでみました。 「絶対にリバウンドしない片付け方法」とのキャッチコピー、よくある片付け本と何が違うのかまとめると、 まず捨てる、徹底的に捨てる…
タイトルにある通り、難しいことを考えずに投機ではなく長期投資でお金を増やすための超簡単な方法を具体的に解説した一冊です。 いや、本当にかなり簡単なのです。 この本が読みやすい理由 親族の遺産で500万円を入手した独身男性が、このお金をどう運用す…
西村京太郎といえばミステリー作家の第一人者。その電車の時刻表を使ったトリックを解くために、手元に時刻表を置きながら読んでいたのは、もう数十年前。 久しぶりに手に取った西村京太郎の本は「神戸電鉄殺人事件」 神戸新開地から六甲山を越え、三田や名…
辻村深月さんの本を初めて読んだのは「島はぼくらと」でした。離島に暮らす同級生男女4人の抱えた背景、生き方、悩み、感情をとても上手に描いていたのを覚えています。今回もそのような人物の感情表現を楽しめるかと思って手に取りました。 hiro2460.hatena…
常識破りの川内優輝マラソンメソッド (SB新書)を読んだ。 タイトルと表紙を見ると川内優輝本人が書いたメソッドかと思うが、学習院大学時代の監督が書いた本。 高校時代の成績がパッとしなかった川内優輝が学連選抜で箱根駅伝を走れるレベルになり、その後、…