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本を読みゲームを楽しみ副業アフィリエイトしながらJAL-JGCとANA-SFCで旅する記録

読書

【読書】作られた天才による殺人劇「ラプラスの魔女」東野圭吾【書評】

「ラプラスの魔女」(東野圭吾)を読んだ。 「ラプラスの悪魔」とはすべての自然現象はあらかじめ法則化されており予測することができてしまうことである。 もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを…

【読書】女性のドロっとした闇が見える「ユートピア」湊かなえ【書評】

「ユートピア」を読んだ。 舞台は鼻崎町。海沿いにある「ハッスイ」という水産加工品会社の工場がある企業城下町。そこに古くから住んで商店街を営む人たち、ハッスイの社宅に住んでいる人たち、そして、新たに海沿いで花が咲く美しい景色に価値を見出して引…

【読書】意識高い系向け手帳術「72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいく」(久瑠あさ美)【書評・まとめ】

72時間をあなたの手帳で管理すれば、仕事は劇的にうまくいくを読んだ。結論としては意識高い系向け手帳術。 24時間ではなく72時間を1サイクルに 1日が24時間という区切りなのは現代生活を営む上では仕方のないことだけど、意識の持ち方としては72時間、つま…

【読書】ユーザーへの価値提供に集中せよ「シンプルに考える」(森川亮)【書評・まとめ】

シンプルに考えるを読んだ。 全世界で1億ユーザーを超えるアプリケーション、LINEを作った森川社長のビジネスに対する考え方を示した一冊。 日本テレビ、ソニーという大企業を経てインターネットベンチャーに身を投じた氏の経営に対する考え方は、大企業では…

【読書】40代は考えることがたくさんある...「40代からのお金の教科書」(栗本大介)【書評・まとめ】

40代からのお金の教科書 (ちくま新書)を読んだ。 40代になって家庭を持つようになり、家族にどのくらい費用が掛かりそうなのか、また、自分が果たしてどれくらい出世できそうなのか、おぼろげながら見えてくる。 今後必要になってくるお金について、そろそろ…

大ボラ吹きの彦根が大活躍する情報戦「スカラムーシュ・ムーン」海堂尊

スカラムーシュ・ムーンを読んだ。 海堂尊のバチスタワールド、今回の主人公はスカラムーシュこと彦根。 ふらっと現れては言葉巧みに人を誘導しては混乱を招く弁舌家が、その能力を全開にする。 「日本三分の計」と称して西日本独立を目指し、浪速モンスター…

Tarzan3月10日号『鬼トレ』内の瀬古さんの鬼トレ理論がすごかった話

鬼トレとは Tarzan3月10日号のテーマは『鬼トレ』 すでに表紙がすごい迫力である Tarzan (ターザン) 2016年 3月10日号 No.690 [雑誌]posted with カエレバTarzan編集部 マガジンハウス 2016-02-25 Amazonで購入楽天市場で購入 軽くやるトレーニングではなく…

【書評】ハゲタカ外伝 スパイラル【感想・まとめ】

ストーリー 企業買収とマネーゲームを描いた『ハゲタカ』シリーズ。 その最新作『ハゲタカ4 グリード』の外伝という位置付けで、同時期に日本で起こっていたことを書いた物語。 今回の主人公は鷲津ではなく芝野。ターンアラウンドマネージャーとして会社を立…

【書評】自分で自分の呪いを解く『本屋さんのダイアナ』【感想・まとめ】

あらすじ 「大きな穴と書いてダイアナ」そんな自分のキラキラネームが大嫌いなダイアナ。 母子家庭で母親はキャバ嬢で親子揃って金髪。絵に描いたような下流家庭に育つ彼女が好きなのは読書。本の中の世界に憧れ、読んでいる時間だけは本の世界に入ることが…

【書評】死なずに生きる−「ズルさ」のすすめ【感想・まとめ】

元外交官である佐藤優氏の「人に強くなる極意 」の続編です。前著も読んでいたはずなのですが、読書感想は書いてなかったようで... 日本人のほとんどを占めている会社員が会社という組織の中で、どう立ち振る舞って行くのがよいのか、その考え方を示していま…

【書評】戦闘妖精雪風シリーズ(神林長平)【感想・まとめ】

いつだったかOVAのPVを見て、気になっていた「戦闘妖精雪風<改>」、「グッドラック 戦闘妖精雪風」、「アンブロークンアロー 戦闘妖精雪風」を一気に読みました。 戰鬪妖精雪風 PV ストーリー 南極に突然現れた異空間との接点である「柱」。柱の向こう側か…

【書評】1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと(鈴木莉紗)【感想・まとめ】

陸上未経験で1日10分も走れなかった女性が、たった一年半でサブスリーを達成し、自己ベストは2時間43分に。 そんな彼女が伝えるサブ4からサブ3を目指すための練習方法を紹介した一冊です。 基本は平日のジョグと週末のセット練習 平日はジョグで繋いで、週末…

【書評】市民ランナーのためのトレーニング本『「3時間切り請負人」が教えるマラソン目標タイム必達の極意』【まとめ・感想】

ミズノランニングクラブの監督が、自分も含め数多くの人に目標を達成させてきた練習方法の極意を伝授する一冊。サブ3、サブ4、サブ5など達成目標が違っても基本的な考え方は同じでとってもシンプル! 追い込む辛い練習は不要 インターバル走などのスピード練…

【書評】トレイルランナー ヤマケンは笑う(山本健一)【感想・まとめ】

世界的トレイルランナー、ヤマケンとは何者か 高校教師にして、2児の父にして、世界的トレイルランナーの山本健一氏、通称ヤマケン。 高校時代に山岳部でインターハイ優勝、モーグル選手として全日本選手権に出場しながら、ハセツネ優勝。モーグルの練習のた…

【読書】「できる男は超少食」一日一食生活で健康と時間と成功を手に入れられるのか

「できる男は超少食―空腹こそ活力の源 !」の要約と感想です。 『できる男』の定義は曖昧ですが、1日1食の超少食生活を送る著者がメリットと実践方法を紹介しています。 超少食生活のメリット 朝から頭が冴える 人間の身体は物を消化すると血糖値が上昇して眠…

【読書】重見高好さんの物語「小さな村のウルトラランナー」大川卓弥

小さな村のウルトラランナー の要約と感想です。 要約 NHKで放送されたウルトラランナーである重見好高さんの物語を書籍化したものです。 単にストーリーを再編集しただけでなく、撮影時にディレクターが感じた気持ちなども盛り込まれています。 父親は暴力…

新しいマラソンの教科書になりそうな「マラソンは3つのステップで3時間を切れる!」白方健一

マラソンは3つのステップで3時間を切れる! の要約と感想です。 練習にはメリハリを 長距離を走る「筋持久力」と、速く走るための「スピード持久力」が必要で練習のバランスが必要です。 LSDは筋持久力を向上させるがスピード持久力はつかないのに、距離を稼…

【読書】「ミネルヴァの報復」

ストーリー要約 主人公の女弁護士の元に、かつて大学の法学部時代の男性の先輩が妻との離婚調停について相談に訪問したことからすべてが始まります。 明らかに男性にとって不利な状況で話が展開していくのに意外と平然としているどころか、最終的には愛人の…

【読書】膨大な読書と知識に支えられる「人生の極意」(佐藤優)

雑誌に連載している人生相談をテーマ別に再編して書籍化したものなので、少し時代背景が今とは違う部分もあるのだけど、基本的な人の悩みって千差万別だけどちょっとくらい時が流れても変わらない、ある意味では普遍的なものなのだと思えてしまう。 恋愛、社…

【読書】怒り(吉田修一)

ある日、閑静な住宅街で起こった一家惨殺事件。壁にはスプレーで「怒」という文字が描かれていたが、それ以上のヒントもなく時間だけが過ぎ去っていく。警察は犯人が女装した場合の格好イメージ、3連ホクロがあること、整形後のイメージなどをTVで公開して情…

メンタルを強くする8つの心構え『勝つ人のメンタル』大儀見浩介

メンタルが強い、とはどういうことなのだろう。 常に落ち着いていて動揺しない、プレッシャーが掛かる場面でも失敗しない、実力を発揮して安定した結果を出す…パッと思い付くのはこんなところ。 メンタルが強くなりたい。 バスケでは逆転を賭けた3ポイントシ…

最適な料理ってなんだ?『タルト・タタンの夢』近藤史恵

町中にある小さなフランスビストロ。そこで起こる様々な小事件?をシェフと料理が解決していくほんわかショートストーリー集。元々は2007年に発売された本が文庫化されていたので読んでみることに。 ストーリー テーブル数組とカウンター数席だけの小さなお…

科学技術は使い手によって天使にも悪魔にもなる「禁断の魔術」(東野圭吾)

東野圭吾のガリレオシリーズ長編。取りあえず出ると読んでしまうシリーズ物の一つであるが、出先で文庫本を見かけたので飛行機内で読破。 ストーリー ホテルのスイートルームに偽名で宿泊した女性が死亡した。殺人ではなく病死であったが、部屋に残された飲…

5年後の未来予測「アップル、グーグルが神になる日」上原昭宏、山路達也

「アップルとグーグルが神になる」とは一体どのような意味なのか。 スマートフォン業界ではiOSとAndroidがシェア争いしているとは言え、それが神に繋がるとは思いにくい。PCの世界でもWindowsに比べるとMacは傍流というのが正直なところではないだろうか。 …

知らぬは自分ばかりの姫『岩窟姫』(近藤史恵)

モンテ・クリスト伯の『岩窟王』をもじったというかモチーフにしているであろうことは題名からも容易に推測できる範疇で、岩窟王の話自体が本書を開いてすぐ紹介されているので間違いないところなのである。 さて、ストーリーの主人公は芸能事務所に所属する…

鬼の副長の俗物ぽさも面白い『土方歳三』富樫倫太郎

土方歳三、新撰組。 もう今までに何度この人をテーマにした本を読んだろうか。でも、新しく出れば読んでしまう。しかも、著者が富樫倫太郎と聞けば目新しい展開はなくても、テンポよい人間関係の描写に期待してしまう。 土方歳三もので珍しいと思ったのは少…

【読書】おなじみの勧善懲悪が気持ちいい半沢直樹「銀翼のイカロス」(池井戸潤)

半沢直樹シリーズの最新作。 今までは何となく架空の設定だったのだけど、今作はもう誰がどう見ても実際にあった政治経済状況が舞台。それは日本航空(JAL)の破綻と再生の物語。 123便の墜落事故から一気におかしくなったJALには、ぜひともきちんと再生して…

【読書】青学わくわく大作戦の原点は生活習慣「逆転のメソッド」(原晋)

2015年正月。箱根駅伝をほろ酔い気分でTV観戦しながら母校を応援する。私自身は駅伝部ではなかったが、やはり自分の出身大学が見慣れた色のユニフォームを着て走っているのを見ると、ついつい応援したくなるものである。たとえ走っている人たちがスポーツ推…

【読書】男が惚れる男性像「ラスト・ワルツ」(柳広司)

ジョーカー・ゲーム、ダブル・ジョーカーなどの大日本帝国陸軍が作ったスパイ部隊の物語最新作。 最近は映画化もされたみたいで、あの小説の緊迫感や終盤のどんでん返しをどうやって表現したのかちょっと気になっている。でも、やはりページをめくりながら頭…

【読書】やはり営業とは分かり合えない「営業部はバカなのか」(北澤孝太郎)

営業部はバカなのだろうか。技術部門の立場からの意見とすると「バカに見える」である。 本書ではリクルート出身の営業のプロが、過去の自分の実績とこれからの営業のあるべき姿を示しているのだけど、そもそも営業と一言で括るにはシステム業界からメーカー…