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【読書】「察しない男 説明しない女」(五百田達成)を読んで女心を理解する

女って面倒くせ〜。男って本当にもう...という古今東西日本全国で何度も繰り返された嘆き節。どうしてこんなに男女は違うのだろうか。何を考えているのだろうか。これを読んだら男女の溝を埋めることができる!...かも。

野球で育った男、ままごとで育った女

最近の子はサッカーかもしれないけれど、男は幼少期からチームスポーツを遊びの中に取り入れている。監督や中心的な選手を中心として、投手や捕手など自分の役割分担がある程度明確になっている。

そして、最終的にはスポーツであるために結果として勝敗が決まる。このような環境で育っているので、大人になっても序列や役割分担がハッキリしていると、他者との位置関係や距離が保てる。そして、最終的な結果を重視するようになる。

 

一方、女子はままごと遊びで育っているのでロールプレイングや真似事が大好き。そして、その中でお互いに共感を得ながら作業を進めていく。ままごとには勝敗もないし最終的なゴールもない。だから、一緒に物事を進めるという過程を重視し、縦社会よりも横の繋がりを大切にする

 

結果重視の男、過程重視の女

なるほど、この考察は面白い。確かに男性としては、役割が明確になっていて勝利というゴールがあると動きやすい。ゴールに到達するまでには様々な過程があるのだけど、過程よりも結果を重視する傾向にある。つまり、勝てばダメだった過程も許容されるが、内容がよくても負ければ意味がないと考えがちなのである。

一方、女性と話していると、勝ち負けなどの結果も大事であるが、それ以上に「頑張った」などの過程を重視する傾向にあるように思える。そして、その時に何を思ったのか、感情も大切にしているような気がする。

 

安心感を求める男、新規開拓する女

食事とか居酒屋の話であるが、男は一度気に入ったお店には何度も通う。単に店選びで失敗したくない、あの店に行っておけば値段も味も分かっているので安心だ。そういう気持ちで通うのである。決して常連になって偉そうな顔をしたいとか、そういうつもりはほとんどない。

店も人から紹介してもらうのが一番好きで、食べログとかで検索して突撃するのは毎回ドキドキするものである。だから、出張に行ったときも、変な店に飛び込むよりも大戸屋や吉野屋のように一定の味が保証されている店につい行ってしまうのである。

一方、女性は新しい店を開拓したがる気がする。雑誌で見た、Webで評判、新しくオープンした、などなど理由は様々だけれど、行ったことがない店に行きたがる傾向にあると思う。

なので、お店探しは女性に任せてしまって、良い店が見つかったら自分で通うようにする、というパターンが一番いいんだろうなと思っている。

一方、最悪なのは「何でも良い」と言われて男性が店を選ぶパターンである。男性としては新規開拓するつもりはなく、自分の中にあるストックの中から失敗しない何店かをリストアップルのだが、これが女性の気分と一致するかが難しい。「何でも良い」は何でもよくなかったりするので、相変わらず女性との食事店選びには頭を抱えてしまうものである。

 

まとめ

そもそも、こうやって、男はこう、女はこう、とパターン化して一般化しようとするところが男なんだと思う。カテゴライズして枠にはまったことで一種の安心感を得てしまうのであろう。コンサルが得意とするフレームワーク思考はまさにこれの究極的なものであろう。

実際には男同士でも他人の考えは理解できないことも多々あるので、所詮、他人は他人で自分と全く同じ思考回路の人はいないと思っておくのがいいんじゃないだろうか。やっぱり女心は掴めないものである。昔から「女心と秋の空」と言うではないか。

でも、こういう考え方の人もいるよね、ということを理解する上では参考になる一冊。ただ、著者も男性なので、この本を読んだ女性の感想を聞いてみたいものである。

 

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方

 

 

そして、定期的にこのような男性脳、女性脳って本が出てくるよな〜、と思い出したのがかつてのベストセラー『話を聞かない男、地図を読めない女』。幼少期の過ごし方ではなく、旧石器時代まで遡って男女の差が決まっているという強烈なインパクトがあったことを覚えている。

本書から13年経過しているけど、未だに男女の差は埋まらずに分かり合えてないのだな〜、と実感。

 

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

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