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【読書】悪人のススメ

著者の川北さんの本は、基本的に上から目線のべらんめぇ調の本が多い。良くも悪くも昭和的男性的価値観が前面に出ていて、現代の若い男性に向かってハッパをかける、というか、奮起を促すような自己啓発書が多い。

本書もタイトルと写真で煽っているような気もするけれど、中身はとてもまっとうな内容である。もちろん、全面的に肯定するわけではないけれど、最近読んでいる自己啓発関係の本で言ってる内容と傾向が似ている。

 

悪人ってどんな人?

『悪人』と言われると、犯罪者や傍若無人に振る舞う姿を想像するが、本書では決してそのような人を推奨している訳ではない。

では、悪人とはどのような人を指すのか。

誰にでも好かれようと八方美人になるような生き方を選ばず、きちんと自分自身が主張すべきことを主張し、結果として相手にとっては悪人となってしまうこと。これが理想的な悪人像である。

 

評価軸を自分自身に

他人に良い人に思われよう。そうすると、自然と自分が何をしたいか、よりもどうすれば嫌われないか、という点に着目した行動になってしまう。極端になると、常に他人の目を恐れ、評判に耳をダンボ状態にして生きていくことになる。

他人に認めてもらいたい。いわゆる承認欲求は誰にでもある程度存在することであろう。ただ、その承認欲求を満たすために、自分自身の気にそぐわない、自分自身を押し殺してまで従う必要があるのか、それを確認した方が良いであろう。

まあ、正直、評価軸を他人に置いていると疲れるのである。所詮、他人は他人。昨日と今日が同じ評価軸である保証はない。そして、他人は自分がコントロールできない世界なのである。

だから、他人を評価軸にすると疲れてしまうのである。うん?ここまで書いていて、最近同じような主張をしている本を読んだことを思い出した。

 

【読書】一生ブレない自分のつくり方(辻秀一) - 読む食う走る遊ぶ

 

 

結果として悪人になったとして

敢えて悪人になるのではなく、結果として悪人になってしまうことを恐れるな。そう考えると少し気分も楽になるというものである。

この本を読んで、あまり自分自身がハッと気付くようなものがなかったのは、恐らく自分自身がある程度このような考え方をしているからだと思う。

基本的に全ての人に好かれようとするのは間違っているのであろう。自分自身、どうしても性格的に受け付けないタイプの人間がいることは間違いない。人は見た目が9割、第一印象でほとんど決まるということも聞いたことがあった。

自分自身が全ての人を好きになれないのだから逆もまたしかり。

どうしても自分のことを受け入れられない人もいて当然であろう。そう思ったのは大学生くらいだっただろうか。それまで、どうやったら友達が増えるか、女性にモテるかなどと考えてたのだが、むしろ吹っ切ってからの方が女性にモテた気がする。

他人にどう思われようと知ったことではない。究極の話、最終的に死ぬときは一人なんだ。そう考えると、この窮屈な世の中も少しは気楽に生きていけるのではないだろうか。

悪人バンザイ。

 

悪人のススメ いつまで「いい人」を続けるのですか (自己啓発)

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