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【読書】日本酒白熱授業(杉村啓)で日本酒の旅に出ることに決めた

酒を飲むようになってから定期的に地酒ブームがやってきて、その時は居酒屋で日本酒を飲むのだけれど、飲んだときは美味しいけれど忘れてしまうことがたくさん。

越乃寒梅、久保田、八海山、十四代、黒龍、獺祭

これらは銘柄であって、例えば久保田でも百寿、千寿、紅寿、碧寿、万寿などラインナップがあるけど、その違いや製法についてはよく知らなかった。

そのため、前に居酒屋で飲んだ物と同じ物を頼んだはずなのに、なんか味が違う気がする。もっと美味しかった気がするんだけどな。やっぱり日本酒ってよく分からない。

その繰り返しだった。

最近、仙台、福井、金沢と酒どころに出張することが多く日本酒もたくさん飲んだ。ここらできちんと日本酒を勉強しておくのもいいだろう。そう思い手に取ったのが本屋で平積みになっていた白熱日本酒教室 (星海社新書)である。

  

本醸造純米酒吟醸酒大吟醸は何が違うのか。生酛、山廃、生酒、原酒って何。

という日本酒の基本的な分類と、その性格の説明から始まり、ラベルの見方や美味しい飲み方までが丁寧に解説されていて、なるほど、そういうことだったのか、膝を打つことしばしば。

ああ、日本酒は醸造酒として先人達が工夫して造ってきた賜物なんだな、ということが理解できた気がする。

 

最終的に、この日本酒がオススメ!

なんてことが書いてなくて、ひたすら「自分好みの日本酒を見つけよう!」に拘っている。その人の味覚、季節、合わせる食べ物、場などによって美味しいと感じるお酒は変わるはずで、絶対的なものなんてない。という考え方が嬉しい。

 

じゃあどうやって自分に合ったお酒を見つけるの?

というと、まずは「無濾過生原酒」タイプの物を買い、そこから火入れタイプ、加水タイプという風に少しずつ変えて行って、自分の好みのタイプを探って行けばよいのだと。

なるほど、一度、無濾過生原酒を基準において、そこからX軸やY軸のどの象限が自分の好みを探っていけばいいのか。

そう考えると、今までグルグルと頭の中でこんがらがっていた紐がほどけてきた。きちんと整理できれば、日本酒はそんなに難しいものではなかったんだ。

 

年齢とともに食事も和食が多くなり、会食の場でも日本酒を嗜むことが増えてきた。食中酒としてもよし、ゆっくり日本酒だけを飲むもよし。

こんな酒を安く飲むことができる環境にいるのだから楽しまなきゃ損である。西宮、灘、伊丹の酒蔵が近所にあるので、酒祭りのときには試飲もできるし新酒も手軽に買えるのだ。

 

飲んだ酒は記録しておかないと忘れてしまう。自分好みの酒に出会うためには振り返ることも必要だと。だから酒ノートを取ることを推奨しているのだけど、ついつい評論家みたいに香りがどうこう味がどうこう書こうとしてしまうけど、一言「美味しかったか、美味しくなかったか」それだけを記録すれば良いと。

いきなり日本酒の味がすべて分かるわけじゃない。雑誌みたいに表現できる訳じゃない。でも、自分が好きかどうかは何種類か飲んでいるうちに分かるはずである。自分の好みの一本を見つけるために酒ノートを付けて行ってみようと思う。

iPhoneアプリなどもあるのだけど、銘柄自体が登録されていないケースもあった。だから、自分で買った場合はラベルを写真に撮って、居酒屋で飲んだときは可能な範囲で情報をメモして、それをこのblogに残して行くことにする。

いやー、これからの日本酒人生。自分好みの酒に出会える日が楽しみである。

 

白熱日本酒教室 (星海社新書)

白熱日本酒教室 (星海社新書)