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【読書】男が惚れる男性像「ラスト・ワルツ」(柳広司)

ジョーカー・ゲーム、ダブル・ジョーカーなどの大日本帝国陸軍が作ったスパイ部隊の物語最新作。

最近は映画化もされたみたいで、あの小説の緊迫感や終盤のどんでん返しをどうやって表現したのかちょっと気になっている。でも、やはりページをめくりながら頭でシーンを想像するのも楽しい。

今回も相変わらず最後までトリックというか誰が何をしようとしているのか分からない設定で楽しめた。

「スパイは顔を覚えられたら負け」

「ある人間の記憶を意識的に思い出せることは可能」

過去の作品に出てきたキーワードを覚えて今作を読んでいると、ラスト・ワルツで若き結城中佐が仕掛けたトラップにも気付いて、あっと声が出そうになる。

人の行動や思考をある程度操ることができるのであれば、これほど悪魔的な人間はいないであろう。

強烈な自負心とプライドに裏打ちされた男たちの最高の頭脳戦がここにある。たぶん、男が憧れる男の像ってこんな感じなんだろう。

 

ラスト・ワルツ

ラスト・ワルツ

 

 

パラダイス・ロスト (角川文庫)

パラダイス・ロスト (角川文庫)

 

  

ダブル・ジョーカー (角川文庫)

ダブル・ジョーカー (角川文庫)

 

  

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)