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【書評】死なずに生きる−「ズルさ」のすすめ【感想・まとめ】

元外交官である佐藤優氏の「人に強くなる極意 」の続編です。前著も読んでいたはずなのですが、読書感想は書いてなかったようで...

日本人のほとんどを占めている会社員が会社という組織の中で、どう立ち振る舞って行くのがよいのか、その考え方を示しています。

また、その考え方の基礎となる参考書籍も紹介されています

各章のまとめ

人と比べない

出世競争などで人に勝つことがすべてではない。会社に残りつつ自分の価値観として、副業や地域など会社以外での収入手段やコミュニティを築きあげるべき。すべてに勝つことは不可能。負け方も大切なのである。

 問題から目をそむけない

どんな組織にも問題はある。どんな小さな火種であってもすべてを焼きつくすことがある。その小さな問題から目を背けず、正面から向かい合ってこそ解決することができるのである。

頭で考えない

論理一辺倒ではなく直感を大切にする。しかし、何も考えずに適当にやることが直感なのではなく、普段からきちんと観察してることで、いつもと何かが違うという直感を得ることができるのである。 直感を鍛えるためには日々の観察力や努力による土台が必要。

時間に追われない

時間あたりの作業量を増やすことが効率化に繋がるのだが、なんでも新しいものに飛びつけばいいのではない。時間を確保するためには、まず自分がやりたいことの時間を確保し、残りの限られた時間で仕事などをこなす。 

酒に飲まれない

酒に酔ったときのタイプは2種類に大別されるが、いずれにしても自分の限界量を知ること。酔ってしまう直前でストップを掛けられるようにする。飲み会の席での話は翌日に蒸し返したりしない。信頼されなくなる。

失言しない

失言には「無知からくる失言」と「偏見からくる失言」がある。基本的には相手の痛みを無視していることから発生する。教養を得ることによって失言を減らしていくことが可能である。

約束を破らない

小さな約束を守っていくうちに信用を獲得して、さらに大きな約束事ができるようになる。約束の中でも大切なのが時間を守ること。同様に大切なのがおしりの時間を守ること。相手の時間を奪うということに敏感になるべきである。

恩を仇で返さない

自分が与えた情けは大きく、受けた恩は小さく感じてしまうもの。バブル以降、資本主義が高度化したことにより、いかに自分が得をするか、利益を上げるかが問われる時代になった。だからこそ、一時的で短期的な利益のみを求めるのではなく、経済合理性から外れた人間関係を作り、お互いに支え合う関係を作るのがよい。

嫌われることを恐れない

周囲からの同調圧力が強く、自由に行きにくい時代。自分がどんな行動をとろうと、世間や周囲はその価値基準に応じた判断をくだすもの。いくら周囲に気を使ってそこからはみ出さないようにしても、嫌われるときは嫌われる。だから自分を突き放し、オドオドせずに生きるようになるべき。そのためには資格取得や副業も含めて経済的な強さをもっているかが大切である。

人を見た目で判断しない

スーツを着ていればちゃんとした社会人と判断してしまう、そういう人を見た目で判断するということは短い時間で効率よく物事を判断しようとしているのである。「わかりがおそいってことは恥じゃない」見た目だけでは見えてなこない本質を見極めるには、時間をかけなければならない。

上下関係を軽んじない

部下は上司を選べない。上下関係のくびきからは逃れられない。そこでどう考え、行動するかが大きな分かれ目になってくる。上司の8割はおかしな人だと割り切るくらいでちょうどいいし、その方が気楽になって、何かあっても仕方がないとあきらめやすい。生き残るためには上手に逃げることが大切なのである。 

 

全体の感想

全11章で構成される佐藤優流の生き延び方指南という感じでした。

生きにくい世の中をどうやって生きて行くべきなのか。公務員や官僚になると、多かれ少なかれ組織の上下関係の中に巻き込まれます。

組織にしがみつく理由として経済的理由が最も大きいと思われること、 そのために、まずは経済的に独立できるようになるべきである。

そうした負担がなくなることによって、自分自身が好きなように、嫌われることを気にせずに生きていけるのです。

ズル賢く生き延びる。死なないこと、まずはそこから始めてみようかと。

会社組織以外での生きる道を探すこと、決して簡単ではないでしょう。そんな中、元手が少なくリスクが少ないのアフィリエイトが一つの手段かもしれませんね。

そして、佐藤優の知識を支える読書量。その一端を垣間見れるおすすめ書籍も一通り世で見たいと思うのでした。

 

 

 

本書で紹介された書籍