【読書】プレイングマネジャーの戦略ノート術(田島弓子)
管理職って本来はマネジャーとして名前の通り、マネージメントをする仕事のはずである。
しかし、通常はその部門でエースクラスだった人間が昇進してマネジャーになり、さらにメンバーの補充がなかったりするので、マネジャー昇進後もエースプレーヤーとしての役割を担ったりする。
プレイングマネジャーの悲哀
本来はプレイングマネジャー、選手兼監督なんてなければいいのに、そうも言ってられない職場が多いのではなかろうか。かくいう私自身もそうである。
こんな流れじゃ管理職になりたいと思う人が少なくなるのも納得である。単に仕事量が倍になるだけだから。
さて、そうは言っても仕事はこなさなきゃならない。
自分の作業だけでなくチームとして成果を出すことが要求される状況。
そこを上手に乗り切るためのコツとして、元マイクロソフトの営業部長である著者がデジタルとアナログツールの活用方法を紹介している。
A5サイズの週間デスクダイアリー
A5サイズの週間デスクダイアリーを開きっぱなしにして、すぐに予定を確認できる状態にしておく。
そこには自分の作業予定だけでなく、部下の作業予定、部下への指示なども書いておく。
このデスクダイアリーは家に持って帰らない。仕事の予定は会社で確認する。
デジタル予定表
自分の予定はOutlookやGoogleCalendarなどのデジタルで管理。
バーチカル表示にすることで、自分の作業予定や空き時間を視覚的に確認できる。
会社での予定管理にツールが決まっていることも多いはず。うちはOutlook。
自分の作業に集中したいときは、先に自分自身の作業予定をOutlookに放り込んでしまうのが吉。
付箋紙の活用
部下への伝言や指示もメールだけでなく、付箋紙に手書きして書類に貼付することで「自分のメッセージ」として受け止める。
相手へのメッセージ意外にも、アイデア出しやメモ書きにも活用できる。
付箋紙は色々なサイズを常備しておくと色々と助かる。
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まとめ
色々とツールは紹介されているが、本質はどうやってチームとしての成果を出すか。
その本質はコミュニケーションにある、と説いている気がする。
デジタルで様々なことが効率化されていても、最終的に動くのは人間であるから、金銭意外の面でのフォローが大切なのであろう。
ただ、この辺りは、マイクロソフトという比較的高給な会社での話だと思うので、自分のチームでうまくいくかどうかは、やってみないと分からない。
おまけ
プレイングマネジャーで思い出したのが、ガンダムのシャア。
指揮官でありながらエースパイロットでもあり、大事な場面では出撃する。
一方、アムロは完全にパイロット職で指揮官はブライトが担っている。
官僚的な組織であるとの見方もできるが、きちんと役割分担できていた連邦軍側が勝利したのだから、プレイングマネジャーを配置せざるをえない組織ってダメなんじゃないかな、などと思うのであった。
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ノート術から読んでしまったが、もともとは教科書があった模様。こっちもちゃんと読んでおこうかな。
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