【読書】なぜ一流のリーダーは東京−大阪間を飛行機で移動するのか(能町光香)
「なぜ一流のリーダーは東京―大阪間を飛行機で移動するのか」を読みました。
「なぜ◯◯は、〜するのか」
という題名にするのは最近の流行りなのでしょうか。
こういうタイトルにすれば売れる!というフォーマットでもあるのでしょうか。
数多くある書籍の中から選んでもらうために、こういうタイトルを付けているのだろうけど、もう食傷気味ですね。
書き手は一流リーダーの秘書
本書は外資系製薬企業などで役員やリーダを勤める人の秘書を長年続けてきた人が、一流リーダーの行動や所作を見て得た知見を書いているもの。
一流リーダーと呼ばれる人の行動原理、気遣い、立ち居振舞いなど、確かに近くで見て話を聞いた人ならではの話がたくさん。
飛行機を使う理由はアイデア
肝心の飛行機移動については、
「飛行機の上という非日常空間に身を置くことで様々なアイデアが思い浮かぶから」
とのこと。
普段から飛行機移動しているけど、新しいビジネスアイデアが思い浮かばない私。
私自身は一流でのなんでもない会社員だから当たり前ですが。
マイルとかJGCとかSFCとかそういう庶民的な話はまったく出ませんでした…
一流のリーダーから学べること
一通り読んだけど、特に普段の生活や仕事に役立ちそうな話はなかった。
なぜなら、一流のリーダーが実際に思考して行動した内容を書いているのではなく、あくまで秘書とはいえ他人が書いたことだから。
ゆえに、何一つ響いてこない。そもそも自分自身が何かを決断して実行している訳じゃないのだから。
そして、著者紹介欄には「伝説の秘書」とある。
自称なのか出版社が付けたのか分からないが、世界が違いすぎて聞いたことないし、自称されてもな…
何社も渡り歩いたみたいだけど、優秀すぎてヘッドハンティングにあったのか、単に本人が飽きっぽくて転職したかは不明。
ただ、友人に外資系金融機関や日系商社の秘書がいるけれど、彼女たちは同じ会社にいて辞めていない。
タイトルだけで図書館で借りた自分が悪いのだけど、久しぶりに得るものがない新書を読んだ。
いや、この手の「◯◯はなぜ〜なのか」シリーズや外部から見たエリートみたいな自分ではないことを書いた本を選ぶことを止めよう、と決意させてくれた、という意味では価値のある本でした。
なぜ一流のリーダーは東京―大阪間を飛行機で移動するのか (扶桑社BOOKS新書)
- 作者: 能町光香
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2016/12/09
- メディア: Kindle版
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「なぜなぜ」シリーズとして一番面白かったのは、やはりこれ。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/02/16
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