読む食う走る

ビジネス書から小説を読みながら、酒とラーメンで脂肪を気にしつつ、JGCとSFCで海外国内を旅しながらランニングする

【そば】肉そば処立花(山形・河北)の「冷たい肉そば」冬なのに冷たいそばを食べる風習

「お昼ごはんは『冷たい肉そば』を食べに行きましょう」

出張先の山形で仕事を終えたとき、地元の人から誘われたのです。

冷たい肉そば?

初めて聞く言葉に、ちょっとイメージが沸かない。

ざる蕎麦みたいなヤツの上にしぐれ肉でも乗っているんだろうか。

どんな食べ物か尋ねても「まあ、楽しみにしててください」しか答えてくれません。楽しみと不安が入り混じりながらお店に到着。

ちょうどランチタイムだったのでお店は満席。店内で待っていると、ほとんどの人が「冷たい肉そば」らしきものを注文しているではないですか。

もう、「冷たい肉そば」以外を注文するのもはばかれる雰囲気です。

さて、待つこと10分、席に案内されてメニューを見ると、一見普通の蕎麦屋です。ざる蕎麦、きつねうどん、ラーメンなどに並んでイチオシは「冷たい肉そば」。

ここであえて違うものを頼む勇気もなく「冷たい肉そば大盛り」を注文。

出てきた蕎麦は、遠目から見ると何の変哲もない普通の汁そばです。

が、おかしいのは湯気が立っていないこと。それどころか、ヒヤっとした空気が流れているほどです。

普通の汁そばのように見えて、スープが冷たいのです。

いわゆる冷製スープの中に蕎麦が沈んでいます。なんでしょう、この光景は。

そして、「肉」は「鶏肉」でした。どうしても関西人は「肉うどん」に乗っている甘い牛肉をイメージしてしまうのですが、これまた予想を裏切られました。

さて、まずはスープから。

うん、冷たい。当たり前ですが。

汁そばは温かいもの、という固定観念をブチ破る感覚です。

麺は山形らしく、太めの田舎蕎麦。これがまた麺も冷たい。そして、肉も冷たい。

焼肉屋でシメに食べる韓国冷麺に近いと言えば近いのですが、それよりもスープの量があって、遠目にはどう見ても温かい汁そばなのです。

いや、しかし、これ、美味しい。

冷たいのに出汁の味がしっかりあって、単に温かい蕎麦を冷たくしたのでも、盛り蕎麦のタレを増やしたわけでもない。

これ、山形以外でも出してもらえないかな。毎日食べたくなるレベルである。