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好きな物だけに囲まれて生きる「人生がときめく片づけの魔法(近藤麻理恵)」

Amazon Unlimited 読み放題対象になっていて、以前から気になっていた「人生がときめく片づけの魔法」を読んでみました。

 

絶対にリバウンドしない片付け方法」とのキャッチコピー、よくある片付け本と何が違うのかまとめると、

 

  1. まず捨てる、徹底的に捨てる
  2. 服は立てて衣装ケースに入れる
  3. 物があるべき場所を決めて、すぐ配置する

 

こんな感じになりました。

 

徹底的に捨てる

服を捨てる。徹底的に捨てる。

まずは家の中にある全ての衣装を部屋に山積みにして、そこから一枚一枚手にとって捨てるかどうかを瞬時に判断します。

その捨てる判断基準は「手に取った時に心がときめくか」

男性としては「心がトキメク」なんて乙女チックな表現をされても...

というところですが、実際には「その服が好きかどうか、着たいと思うかどうか」なのでしょう。

その観点で服を調べると、まあ出てくる出てくる「これは着ないな」という服の数々。

特に多かったのがマラソン大会に出た時にもらった参加賞Tシャツ。

なんとなく走った記念だし、練習着やパジャマに使えばいいか、と何気なく衣装ケースに入っていた総数は20枚。

実際、Tシャツの素材も大会によってさまざまで、練習着にも使えないような物やデザインもたくさん。

ということで、思い切って廃棄。

自分のルールで直近にもらった3枚まで保管して、それ以上古いヤツは捨てるルールを確立することに。

 

服を立てて衣装ケースに

服を丸めて片付ける方法は知っていましたが、折りたたんで立てて収納というのは初耳。

書籍には図解がなかったので動画を探してみて納得。

 


金曜ぷらす 知って得するテレビ「こんまり流ときめく洋服のたたみ方」

 

何回かやり直すとTシャツもきちんと立つようになりました。

が、登山やマラソン用の速乾性の超薄手生地はさすがに自立しにくく、隣のやつにもたれかかる体制に...

この収納方法の良い所は、取り出したい服がすぐ分かること、毎回上の方にある服を取ってしまい、積み重ねられた下の服の出番がなくなるのを防ぐこと、にあります。

運用して一週間くらいですが、まあ、なんとかうまく行ってるのかと。

 

物があるべき場所を決めて、すぐ配置

色んな片付け本でも推奨されている置き場所を決めるということですが、面白いのは「物を置くグループを作ること」でした。

物を置くときに財布や定期入れ、腕時計など毎日出勤で身につけるものをバラバラの場所に分散せず、あるていど固めてしまうというもの。

一番面白いのは「カバンの中にカバンを片付けること」。

ああ、確かに毎日使うカバンはたいてい決まっていて、たまにしか使わないボストンバッグやスポーツバッグが普通に並んで場所をとっているな、と。

カバンを置く場所、毎日持っていくものを置く場所、とかたまりを作ってしまうことで物を発見しやすく、するのが狙いかも。

 

まとめ

これは最近流行の断捨離やミニマリズムなどの「少しの好きな物に囲まれて生きていこう」に近いと感じました。

最初にトキメクものだけを残す、という作業を行い、手元に残すものを厳選し、好きなものなんだから、ちゃんと片付けられる、という流れなのでしょう。

物があるべき場所を決め、保管すること自体がコストであり損失であるという考え方は、「トヨタの片付け」に通じるものがあります。

 

トヨタの片づけ (中経の文庫)

トヨタの片づけ (中経の文庫)

 

 

会社のデスクは片付けられるものの、自室がまったく片付いていなかったので、一念発起して本に書かれている通りにやってみたら、一週間は部屋がキープできています。

リバウンドするかどうかは半年くらい様子を見る必要がありそうなので、また年末にでも振り返ってみたいものです。

 

人生がときめく片づけの魔法

人生がときめく片づけの魔法

 

 

 

 

 

 

高校野球の県大会予選を見るのも楽しいものである

明石まで高校野球を観に行こう

最近、息子が野球を観ることにも興味を覚え始めたので、高校野球兵庫県大会予選を観に行ってきました。

会場は明石駅から徒歩5分の明石トーカロ球場

家からだと尼崎の球場の方が近いのだけど、第二試合に優勝候補の一角である報徳学園が出る、と知って、せっかくだから強い学校の試合を、というなんともミーハーな気持ちで。

ぼくが子供の頃は、報徳学園のクリーム地に深緑のワンポイントって、テレビの甲子園でよく見た記憶が蘇ってきました。

高校野球の地方大会を見るのは、自分が高校生のときに同級生が出ていたとき以来。つまり、23年振りということである。

プロ野球の試合に比べると、身体も細くてプレーも雑なのだけど、一つ一つのプレーに笑ったり悔しがったりする姿は、自分が高校生のときにテニスをしていた頃を思い出させるのに十分だった。

昨年の夏、甲子園球場早実の試合を観たときにはそんな記憶は蘇らなかったのに不思議なものだな、どうして今日はそんなことを思い出したのだろうか。

地方予選を見る楽しさとは

それは、きっと県予選ならではの球場の狭さが関係していて、バックネット裏から数段のところで観ていたので、選手の動きや表情だけでなく声やひょっとすると息遣いまでが伝わってきたからかもしれない。

ああ、地方予選を近くで見ることの楽しさはここにあるのかもしれない。

そうやって自分が若い頃の気持ちを懐かしみながら試合を観ていたら、あっという間に報徳学園のコールド勝ちでした。

高めに浮いた球は確実に捉えて打つ、やはり強豪校の選手達は日頃から並外れた練習を繰り返してきてるんだな、当たり前のことを思い出したのでした。

報徳学園の皆さま、3回戦突破おめでとうございます。

明石といえば明石焼き

試合を観たらお腹が空いたので、晩ごはんを魚の棚で買うついでに「明石焼き」を。

今日は魚の棚商店街の端にある「いづも」さんへ。

http://s.tabelog.com/hyogo/A2804/A280401/28001172/

この店の明石焼きは、かなり柔らかいので箸で持つときに崩れしまうことも。

タコはぷりぷり。

出汁は薬味が入ってない、汁だけのシンプルなものでした。

明石で野球を観て明石焼きを食べる。何だか夏の過ごし方として、新しい楽しみ方を覚えてしまったみたいである。

睡眠のメカニズムと安眠の方法まとめ

どうも身体の調子が良くない、疲れが取れない、そんな気がするようになった今日この頃。ランニングのための肉体作りもいろいろと考えてみると、やはり食事と睡眠が大切なのだた基本に立ち返ることにしました。

すぐに結果が出るものではありませんが、書籍を調べて実践してみると、なにやら法則というかコツが分かってきました。

睡眠の効果

人はなぜ眠るのか、はっきりしたことは解明されていませんが、どうやら眠らないと死ぬ、ということは確実なようです。

それ以外にも眠りに効果としては、記憶の定着、成長ホルモンによる肉体の疲労回復、不要な情報の忘却、などがあると言われています。

特に睡眠によってムダな情報を忘却することの効果は、外山滋比古さんが著書で主張しているところで。

目が醒めるとスッキリしている、これは睡眠の効果なのです。

睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分類

睡眠の種類はレム睡眠とノンレム睡眠に分類されます。

レム睡眠(Rapid Eye Movement)は眠っている間も眼球が高速に移動することから名付けれれました。眠りは浅く、このときに起こされると比較的すっきりと目覚めることができるようです。

ノンレム睡眠は眼球が動くこともなく、身体中の力が完全に抜けて弛緩した状態になります。いわゆる深い眠りと呼ばれる種類のもので、ノンレム睡眠の中で最も深い眠りを徐波すいみんと呼びます。

レム睡眠とノンレム睡眠は交互に繰り返しおり、その周期は個人差があるものの90分毎と言われています。

ノンレム睡眠は、眠りに入ってから最初のタイミングのものが一番深く、徐々に眠りが浅くなっていくことが分かっています。この、最初のノンレム睡眠が最も重要である、との認識が広がっています。

睡眠のための体内物質分泌メラトニン

日没後、暗くなってくると人間は体内からメラトニンという物質を分泌します。このメラトニンは睡眠物質と呼ばれることもあり、眠りに入るために重要な物質です。

メラトニン分泌のメカニズムとしては、朝、日光を浴びてから14時間後くらいに活発に分泌されるようになります。朝起きて、まず日光を浴びることが大切だと言われる理由はここにあるのです。

メラトニンを分泌するためには、その原材料となるものが必要です。最も大切なのはトリプトファンと呼ばれるアミノ酸です。このトリプトファンはバナナや緑黄色野菜などに多く含まれています。朝食のタイミングでこれらの食物を摂取するとメラトニンの分泌を助けるようです。

朝日を浴びて14時間後に基本的に分泌が始まるメラトニンですが、あまりにも明るい場所にいると、分泌が弱まることも研究で分かっています。おそらく、肉体がまだ昼間であると錯覚してしまう可能性があるとのこと。

この対策としては、睡眠の前に部屋の証明を直接照明から間接照明に切り替える、明るい蛍光灯の白い光から柔らかい白熱球の色に変える、睡眠の2時間前からテレビやスマホを見ない、などなるべく目を守ってあげることで対策できます。

このメラトニン、海外ではサプリメントとして販売されており、プロテニス選手など世界中を移動して時差と睡眠に悩まされる環境にある人は、機内で眠るために使うことが多いようです。残念ながら日本ではサプリとしては販売されていないため、メラトニンそのものを摂取するのではなく、トリプトファンが含まれた睡眠サプリなどを使うといいとのこと。

快適睡眠のためにやったこと

基本的なメカニズムを知った上で生活リズムや食生活の改善でどこまでできるかやってみました。

夜ランから朝ランへの変更

メラトニン分泌のことを考えると、夜ランよりも朝ランのほうが優れています。夜走るとアドレナリンが分泌されて興奮状態を作ってしまうため、走った後に風呂にゆっくり浸かり、身体を冷やす必要があります。

夜ランはある程度時間の制約がないので距離を走ることができるのですが、逆に残業だったり酒宴が急に入ると走れない、という問題がありました。

朝食前に走ることで、ある程度エネルギーが枯渇した状態での走りを擬似的に体験することができます。また、そもそもマラソン大会の日は早起きしたり、ウルトラマラソンはスタートが朝5時などだったりするため、朝ランの方がランナーとしても向いているといえるでしょう。

生活中心時間の変更

朝ランすることになると、走った後はおなかが減るのでしっかり朝食を食べるようになります。ハム、卵、納豆、豆腐、味噌汁などタンパク質中心の食事にバナナなどトリプトファンが含まれる物を多く摂ることで、夜のメラトニン分泌を助けるようにします。

少しずつ生活リズムを朝型にしていくことで、夜眠る時間を早めることになりました。朝5時から起きて走っていると、夜8時位には眠気が襲ってきます。ここで無理して起きようとせず、どうしてもやり残している作業以外は翌日に送るようにして眠る用意を始めます。

どうせボーっとした頭で作業したところで効率が悪く、よいアウトプットを出すことはできません。であれば、思い切って眠ってしまい、すっきりした頭で朝から作業したほうが短時間で終わったりするものなのです。

アルコールとコーヒーは減らすようにしました。

アルコールは体内の水分を奪うこと、利尿作用があることで睡眠の質を低下させることが分かっています。たまに飲み会で飲むとき以外、家で飲むのは控えたり、量を極力少なくするようにしました。

コーヒーは好きでも嫌いでもないのですが、家でも職場でも何かあるとコーヒーを飲むようになっていました。リラックス効果もあると聞きますが、それ以上にカフェイン摂取による覚醒作用のほうが気になるようになりました。

まとめ

今はだいたい22時から23時の間に布団に入り、5時前後に起きる睡眠習慣になりました。

学生自体は完全な夜型で、1時間目の授業に何度遅刻したか数えたらキリがないほどの自分が、生活リズムを食生活で変更できるのだと驚いています。

睡眠時間を短くする短眠方法も色んな書籍がありますが、どうやら自分自身は6時間位は眠らないとダメなタイプのようなので、この睡眠時間だけは確保しています。

一時期は睡眠サプリの利用も検討しました。睡眠サプリもいろいろあるようで、トリプトファングリシン、天然ハーブなどが原料になっているので睡眠のメカニズムにも当てはまりそうです。また、睡眠導入剤と異なり副作用が少ない点も魅力的です。

睡眠サプリとしては、メラトニンが含まれているのが理想的ですが、日本では許認可されていません。海外製は体格や人種の違いから適切な処方量が分かりにくいという問題点もあります。そこで、トリプトファングリシンギャバが含まれているものを選ぶのがおすすめです。

薬局やAmazonですぐに買える睡眠サプリを紹介します。

入眠前にグリシンを摂取するとノンレム睡眠や徐波睡眠などの深い睡眠に入りやすい研究結果があります。そのグリシンをたっぷり含んだサプリです。

アミノ酸研究で有名な「味の素」のグリシンサプリです。

メラトニンの原料になるトリプトファンサプリです。

薬局やAmazon以外では購入できない通販だけの睡眠サプリもたくさんあります。人気の睡眠サプリを紹介しているサイトもあるので、参考にしながら自分に合うサプリを選ぶのが理想的です。

朝型と夜型のどちらがいいのか、という議論はいつの世の中もあると思いますが、個人的にはどちらでも好きな方になればいいんじゃないかと。マラソン大会のことや、飛行機や新幹線の早朝時間帯は割引金額を大きい、などのことを考えると朝型生活も悪くないな、と実感しています。

世のビジネス書や自己啓発書には、朝型を推奨しているものが多いようです。人間本来の姿に戻るのであれば、日の出とともに起きて、日没とともに眠るのが理想的なのでしょう。まだ朝型に変えた恩恵をどこまで受けたか、というと謎ですが、今のところ体調も良いし生活リズムも良いので、もうしばらく続けてみようと思います。

参考文献

【読書】ついに小田原へ「北条早雲(相模侵攻編)」富樫倫太郎【書評・レビュー】

もうなんだかすっかりライフワークと化しているのではないか思う「北条早雲」伝記の第3弾は、やっと小田原攻めです。

真田丸ではついに秀吉が小田原北条攻めを決意したところ。なんというタイミングでしょう。

派手な合戦シーンはほとんどないものの、その知略と謀によってどのようにして堅固な小田原城を攻め落とすのか。

ヒントは「かっこう」

あの托卵してしまう鳥、かっこうなのですが、どうにも作戦名だけ聞いていても予想がつかないのですが、読み進めていくうちにちょっとずつ謎が解けていきます。

政治力、軍事力、策謀、あらゆる手段を使い、領民をより良い生活に向かわせるために伊豆だけでなく小田原や相模を支配することを決意する、という流れです。

北条早雲と聞くと梟雄のイメージが強いが、本書では人情味溢れ、領民のことだけを第一に考え、考え悩みぬいている姿が描かれています。そして、目の前の事柄だけでなく、数年後、数十年後、自らの死後までを考えた行動を取るのは、現代人にも必要なことでしょう。

すでに完結している「早雲の軍配者」に登場する風魔小太郎はまだ出てこないけど、きっとこの先に登場してくれると期待しているのです。

ただ、次巻がいつ出るのやら。それだけが心配です。

【読書】詳しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください(山崎元)【書評】

タイトルにある通り、難しいことを考えずに投機ではなく長期投資でお金を増やすための超簡単な方法を具体的に解説した一冊です。

いや、本当にかなり簡単なのです。

この本が読みやすい理由

親族の遺産で500万円を入手した独身男性が、このお金をどう運用するのか、楽天証券勤務で投資関係の著書がたくさんある山崎元氏のアドバイスを仰いだ内容が会話形式でまとめられています。

山崎元氏がアドバイザーなので、他の著書から傾向が予想できる通り、長期投資をじっくりやることを推奨。

山崎元氏の主張は他の著書と大きく変わることはないけれど、本書がとても初心者向けだと感じたのは、会話形式で書かれていること。

投資の初心者が疑問に思うことをそのまま山崎元氏に聞いて、それに対しても会話形式で一つ一つ回答していくので、最終的な結論に至るまでのロジックがとっても分かりやすいのです。

本書で推奨してる投資内容

お金を増やす、といっても倍にするなどと言ったギャンブルを行うのではなく、年率5%を目指す。そのために実施するのは以下の事項。

  • 当面必要な生活費は普通預金へ
  • 投資用予算のうち、絶対に減らしたくない金額を個人向け国債10年変動へ
  • リスクが取れる金額を投資へ
  • 投資は手数料が安いETFまたはインデックスファンドを購入
  • 日本株TOPIXインデックスとMSCIコクサイを半分ずつ購入
  • 毎月積み立てとか面倒なので、貯金ができたタイミングで追加購入
  • 多少リスクが取れるなら新興国インデックスファンドも可
  • 住宅ローンは早く返す
  • NISAが年120万円までは非課税なので積極的に使うべし
  • 証券口座はネット証券がおすすめ

リスク資産を日本株と先進国株全体に投資できるインデックスファンド購入が基本構成です。

毎月積立によるドルコスト平均法を採用するのではなく、どうせ考えても株の上昇は読めないのだから、投資に回せる金額を用意できたタイミングで購入する、というのは目からウロコでした。

ネット証券であれば、毎月自動的に追加購入することは可能である。 ただ、そもそも悩んでいる時間がもったいないんで、買えるときに買うというのがシンプルでいいな、と思ったのです。

山崎元氏は、お金を増やすことだけに執着して色々と投資を考えたりするのではなく、自分なりの基本ポリシーを掲げたら、あとは勝手にお金に働いてもらい、自分は投資以外の面でやりたいことや好きなことをやればいい、という考えなのです。

お金は大切だけど、お金にとらわれすぎて人生の楽しみを奪われてしまうと不幸な結果が待っているものです。

サラリーマンとしては、半年に1回のボーナスのタイミングで、個人向け国債投資信託を買い増しするようなルールにしてみようと思うのです。

シンプルに簡単に少しだけでもお金を増やしていきたい。 私みたいなズボラな性格の人に向いている一冊だと思いました。

銀行普通用金から証券口座に資金を移して、とりあえず投資信託をポチッと買ってみました。さて、どうなることやら。

【読書】神鉄はどこに...「神戸電鉄殺人事件」西村京太郎【書評】

西村京太郎といえばミステリー作家の第一人者。その電車の時刻表を使ったトリックを解くために、手元に時刻表を置きながら読んでいたのは、もう数十年前。

久しぶりに手に取った西村京太郎の本は「神戸電鉄殺人事件」

神戸新開地から六甲山を越え、三田や名湯有馬温泉に繋がるローカル路線。普段から使っている訳ではないけれど、有馬温泉までトレイルランした帰りに使うこともあるので、自分に馴染みのある路線なのである。

そんな、特別なにかがわる訳ではない電車が西村京太郎サスペンスの舞台になると言うのであれば、読まない訳にはいかない。そんなことを期待して手に取ったのでありました。

結論:がっかり

東京に住み、横浜のホテルに泊まっていたはずの女優が、なぜか神戸異人館のプールに見知らぬ男と死体で発見された。女優と神戸の接点はまるでなく、なぜか死後になると女優の知り合いを名乗る人物が次々と現れる。女優はなぜ殺されたのか、なぜ神戸にいたのか。

というストーリーと前振りなのだけど、肝心の神戸電鉄は中盤以降にちょっと登場するだけ。しかも、有馬温泉有馬口までの一区間のみ。

時刻表トリックは一切ない。それどころか、誰がどうやってどんな理由で殺したのかも明らかにされない。

舞台としては、神戸異人館エリアと有馬温泉が出てくるが、この舞台の必然性がまったく感じられないし、最終的に理由も明かされない。

ある意味で、読者を謎に包んだまま終わった推理小説であった。久しぶりに時間を無駄にしたと思った。

「犯人は神戸電鉄に乗らず六甲山をトレイルランニングして電車より早く到着したんだ!」

「なんだってー」

みたいな超展開の方が面白かったと思いますまる。

ひどいフードファディズムを見た話

今日はひどいフードファディズムを見たのです。

フードファディズムとは、

フードファディズム (food faddism) とは、食べものや栄養が健康と病気に与える影響を、熱狂的、あるいは過大に信じること[1]。科学が立証したこと以上にその影響を信じ固執していることであり[1]、科学が立証したことに関係なく食べものや栄養が与える影響を過大に評価することである[1]。科学が立証したことよりもその影響を信じ固執していることである[1]。マスコミで流されたり書籍・雑誌に書かれている「この食品を摂取すると健康になる」「この食品を口にすると病気になる」「あの種の食品は体に悪い」などというような情報を信じて、バランスを欠いた偏執的で異常な食行動をとること[2]。 wikipedeiaより

本人が何を信じて食べたり食べなかったりするのは自由だと思うのだけど、それを他人にまで押し付けたりしないで欲しいのものである。

事の発端はフジパンの「ネオバターロール」である。今はセブンイレブン商品としても売られているみたいであり、人気があるのだろう。

www.fujipan.co.jp

以前、見かけたことはあるけれど食べたことがなかったのだけど、美味しいという人が多いし、1個169kcalというトレラン練習時の補給食としても優秀そうである。

そこに

マーガリンは食べないほうがいい。虫はマーガリンを食べ物として認識しないから。

というコメントが。

マーガリンは危険である。トランス脂肪酸はよくない。プラスチックを食べてるようなものである。

などなど、マーガリン自体が危険であるとの主張は聞いたことがある。

その主張が正しいかどうかは、聞いた各人が判断してマーガリンを食べるかどうかを決めればいい。

だが、しかし、

虫が食べ物と認識しないから

これは初めて聞いた。これはヒドい。ちょっと待って欲しい。

私たちは人間である。

そもそも「虫」が昆虫を指すのか、何を指すのか定義が不明確なことはさておき、虫と人類は同じ物を食べるのか?

それなら、あなたには虫と同じものだけを食べていてほしい。

何を信じるかは個人の自由だが、こんなことをしたり顔で語る私よりも年配の方がいることを知ると、世の中、本当にどうなってるんだろうと思う。

日本の未来は暗い。

こんなことを胸を張って「食生活は大切です」とか言われても信じれるわけないだろ。

とこの分を書いている途中にプラスチックを食べる虫が発見されたという記事を思い出した。

虫が食べ物と認識するのだから、彼はプラスチックを食べるのだろうか。

ぜひとも実行してもらいたいものである。

tabi-labo.com