2016年、第7回奈良マラソンの前日受付をしてきた
2016年で第7回を迎える奈良マラソンの前日受付へ。
昨年は先着エントリーに仕事の都合で申し込めなかったので、2年ぶり5回目の挑戦。
初フルマラソンが第1回の奈良マラソンだったので、あれから6年も経ったんだな〜、しかし、相変わらず速くなってないのはどういうことなのか…
受付
近鉄奈良駅から15分くらい歩いて、受付会場の鴻池陸上競技場に到着。
奈良マラソンのイメージカラーは紫ですが、なぜか旗はスカイブルー。でも、雲ひとつない晴天に、スカイブルーの旗が溶け込んでいる景色は美しい。
明日もこんな天気になってほしいな〜。
充実の物販と食事
受付は並ぶこともなくササっと終わり、楽しみのお買物と食べ物コーナーへ。
毎年大規模に店舗を展開するステップスポーツでシューズを、他の専門店でサプリや靴下を物色。
アシックスのターサーかスカイセンサー辺りを買おうかと物色していたら、アディダスのadizero takumi ren boost 2が8500円!
本アシックスのシューフィッター三村さんが監修しているadizero takumiシリーズは、気になっていたけど高いので試せなかったシューズの一つ。
この値段なら最悪は普段履きにすればいいか、と思いサイズを合わせて購入決定。ついでにサプラリを少し。
11時半くらいのときはレジの行列が20人くらいできてたけど、帰り際に見たらレジがガラガラだった。ひょっとしたら午後の方が空いているのかも。でも、いい商品が売り切れるのがイヤなので早く行ってしまうんだよね…
お昼ご飯は豚汁と力うどん。どちらもJAや観光協会が主催しているお店。
こういうところは商売っ気が少ないので、安くて美味しいし、何よりちゃんとお金を地域のために使ってくれそう。
マラソン大会に行くと、できるだけ地元にお金が落ちるようにお金を使いたい。それが、そこでマラソン大会を開催してくれる人たちへのささやかな恩返し。
それに、単純に色んな地域の食べ物を知れるのが楽しいのです。
ゆるキャラ大集合
ステージではゲストの有森裕子さんのトークや、奈良県のゆるキャラが大集合。
ゆるキャラ5種類のうち、知っているのが「せんと君」と「しかまろくん」だけでした。
奈良県だけでもこんなにいるとは勉強不足でした…
聖武天皇陵へ
帰り道、少し寄り道して聖武天皇陵へ。
歴史の授業で必ず出てくる聖武天皇。こんなところにお墓があるなんて知らなかった。さすが奈良、恐るべし。
実はIngressでポータルを見ていたら「聖武天皇陵」なんてら出てきたので、気になって行ったのです。Ingreds恐るべし。
そして、そのままポータルを探していたら、今度は「多聞城跡」なんてものが!
「多聞城」といえば三大梟雄として知られる松永久秀の城。これは見なければ!と思い歩いて到達したのは中学校。
信長に破却を命じられた多聞城は、何一つ残っていないそうな。しょぼーん。
久しぶりに「剣豪将軍義輝」の終盤でも読もうかな。
参加賞Tシャツは白虎
毎年デザインが渋い奈良マラソン参加賞Tシャツ。
今年は黒地に白抜き。表は奈良マラソンのイメージキャラ、裏目には四神の一つ、西の守り神「白虎」。
これはなかなかカッコいい。
レースの展望
慣れとは恐ろしいもので、レースへの準備も短時間で終わり、荷物も少なくなってきた。
初フルマラソンのときはJR奈良駅近くのスーパーホテルに泊まったのに、準備に時間が掛かったあげくに寝付けずに睡眠不足になってしまった。
奈良マラソンはアップダウンが激しくタイムが狙いにくい大会であること、左膝の内側の痛みが取れてなくてコンディションがイマイチなこと。
明日は自己ベストを出すのは難しそうなので、ぜんざいや三輪そうめんといったエイドを楽しみつつ、あの坂道で歩かない、を目標にしてみたい。
あとは補給にジェルを使わずにどこまで行けるか、ちょっと試してみたい。
グミタイプのパワージェルショッツとスニッカーズミニ、ミックスナッツでどこまで行けるかな。
このパワージェルショッツ、かつてはパワージェルブラストとしてグレープフルーツ味で売っていたものの改良版なんだとか。
一袋で約200kcalなのでジェル2個分で、腹持ちが良さそうなので買ってみました。
店の人によると、コーラ味はカフェイン入りなので、終盤に使うと良いとか。試食した感じだとコーラ味の方が好きなので、序盤から使うかどうか悩むところ。
未だに補給って何が自分に合ってるのか分からない…
走った後の温泉とお酒を楽しみに走ろう。っていつもこれだな…
【読書】「察しない男」と「説明しない女」のモメない会話術(五百田達成)
同著者の前作「察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方」が男女の違いを書いた理論編だとすると、本作が実践編といった感じ。
前作を読んで
「理屈は分かったけど、どうすりゃいいんだよ!?」
と拳を振り上げた人向けに簡単に対処法を書いた一冊。
本書のポイント
本書をまとめると3つのポイントに整理できます。
- 男と女は根本的に違う
- 相手を理解する努力を
- お互いに歩み寄って円満に
男と女は根本的に違う
差別でもなんでもなく、男と女は根本的に違うということを理解するのが第一歩なのです。
もちろん、性別だけで全てが決まるわけではなく、男よりの女、女よりの男、もいるし、ビジネスとプライベートで上手に表現を使い分けている人もいます。
ただ、傾向として男女が違うことは多いので、なぜそのような思考になっているのか、その背景にあるものを知っていると理解できるかもしれないのです。
- 野球で育った男、ママゴトで育った女
- 全体の世界の男、半径5mの世界の女
- 男は結論を出したい、女は話して共感したい
男は序列の中で役割を与えられることで自分の存在を認知し、ゴールに向かって最短距離で効率的に物事を進めようとする。
女は周囲との調和を重視し、自分が他人の役に立ち、感謝されることで自分自身の居場所を認知し、直感的に物事を進めようとする。
良い悪いではなく違う
このことを理解することが大切なのでしょう。
相手を理解する努力を
人間、自分自身のことすらちゃんと理解できていないのに、他人しかも女性を理解するなんて無理難題である。
でも、相手を理解する努力をするのは間違ってはいないはず。
が、女性の部下からの結論まで時間が掛かる報告とか、とりあえず何でも「かわいい」と言っちゃうところとか、合コンでは幹事が一番美人な『幹事MAXの法則』とか到底納得できないけれど、理解だけはしておきたい...が...
本書で最も理解できなかったのが「涙は汗である」ということ。
えー、そんな簡単に涙でるのか、これだけは流石にちょっと理解に苦しむのですが。
お互いに歩み寄って円満に
仕事の飲み会では「だから女は...」という愚痴をこぼす人もいる。
ビジネスの世界では最短距離でゴールに向かう男性的な発想の方が向いているシーンもあるのは間違いないだろう。
が、一方で女性の感性で作り上げる商品も必要であろう。
たまに「ブレスト」いわゆる意見出しをすると、半分以上が女性の場合には、いつ終わるんだろうかと不思議になるくらい女性達が話し続ける。
その中で、まったく役に立たなさそうなこともあれば、これは面白そうだ、というアイデアが出てくることもある。
初めて会った人とも簡単にコミュニケーションを取ることが得意とする女性のほうが、商品企画のブレストなんかは向いているのかもしれない。
男性と女性は違うのかもしれない。
ビジネスでも夫婦生活でも「だから女は...」と思いたくなることもあるけれど、少しは相手に歩み寄ってみてもいいのかもしれない。
そのための参考文書として活用できるか、ちょっと試してみようと思う。
ただし、突然発言が変わると「気持ち悪い」だの「浮気してるんじゃないか」だの余計な疑惑を与えてしまいそうで怖いのだが。
【読書】「希望荘」宮部みゆき
主人公はひょんなことから私立探偵になってしまった男。
田舎出身で出版社で編集者をしていたときに逆玉結婚するも、妻の不倫によって離婚。
幸か不幸か「事件を引き寄せてしまう」体質がゆえに、流れで探偵になってしまったのである。
そんな探偵が事件を解決する短編集。
持ち込まれたときは小さく終わるかと思った話なのに、踏み込んでいくと殺人事件だったり、狂言誘拐だったり、と少しずつ話が大きくなっていく。
事件を起こした人は、普通に淡々と生きているはずだったのに、ちょっとしたはずみで道を外した人ばかり。
どこにでもありそうだけれど、どこにでもあってもらったら困る、そんな事件ばかり。
推理小説物の基本である、犯人は序盤に登場させておく、はしっかり守られていて、ヒントになる会話の端々や行動は後から振り返れば「そういうことか」と納得できるものばかり。
宮部みゆきの最近の著書は「英雄の書」や「ブレイブ・ストーリー 」といったSFに近い物が多いけど、「火車」のようなミステリー物こそ宮部みゆきの真骨頂だと思っている派なので今回はとても楽しかった。
全編共通しているのは、解決したところで救いがない、というところ。
でも、きっと日常にこういうことは紛れ込んでいるんだろう。
アルパカのラベルがかわいいチリ産「サンタ・ヘレナ アルパカ カベルネ・メルロー」が家飲みにおすすめ
近所のダイエーで買物中に目に飛び込んできたアルパカのラベルが印刷された赤ワイン、「サンタ・ヘレナ・アルパカ カベルネ・メルロー」。
チリ産でフルボトル600円程度の赤ワインにほとんど期待することなかったのだけど、なんだかアルパカのラベルに惹かれ、家飲み用に買ってみることに。
値段以外にも、月刊誌『一個人』で実施された「1,500円以下の極旨ワイングランプリ 赤第3位」に選出されている、という点も気になったのが事実。
正直、ラベルと値段だけで赤ワインのことが分かるレベルではないので、こういう権威っぽいものに弱いのである(笑)
グラスに注ぐと鮮やかなルビー色に、爽やかにふわっと香りが。
飲み口はあっさり爽やかで渋みは少なめ。
じっくりと濃い料理に合わせるより、軽いおつまみで飲みのが合う感じ。
今日のおつまみは「缶つま」シリーズの「厚切りベーコンのハニーマスタード味」
食事のあとにゆっくり飲むには、リーズナブルだしいい感じ。
このアルパカ、作っている「サンタ・ヘレナ」はチリの名門ワイナリーなんだとか。
値段の割にしっかりしているワインの理由がちょっと分かった気がします。
フランスやイタリアのワインも美味しいけれど、こうやって家で安く飲めるワインを探すのも楽しいものです。
春日大社 第六十次式年造替「お砂持ち」に参加た感想
今から1300年前の奈良時代に建てられた由緒正しき神社。そこで執り行われた、第六十次式年造替(しきねんぞうたい)「お砂持ち行事」に参加してきました。
式年造替とは
お砂持ち行事の頭に付いている「第六十次式年造替」とは、
この儀式は、神さまがお鎮まりになる神殿や、神さまの御料で御殿の中にお納めをする御神宝などを造り替え、御修繕を行うことによって、御神威のさらに若々しく力強いご発揚を願う、日本人固有の信仰に基づいて行われるものであり、当社では創建以来ほぼ20年毎ご奉仕されてきました。
(春日大社公式サイトより)
とあり、20年毎に建物を修復して綺麗にしているイベントの、第60回目だということです。これだけで単純計算1200年なのだから、春日大社の歴史、恐るべしです。
基本的に建物を新築することはなく、既存の建物の修復がメインであり、宮大工の技術継承の役割も担っているとのこと。よく考えられた制度です。
お砂持ちとは
お砂持ちは式年造替のなかのイベントの一つです。
御本殿前に敷き詰めているお砂を入れ替えする、江戸時代以来の式年造替諸行事の一つです。新装された国宝御本殿を間近に拝観できるとともに、お砂を御本殿内院の前庭や後殿へ納めていただき、御仮殿にご参拝いただけます。
なるほど、この説明だけですと何をするのか分かりにくいですが、本殿に入ることができる数少ないチャンスであることは分かります。
次は20年後になる可能性があるのであれば、是非とも行っておきたいところです。
お砂持ちの参加費は2,000円で予約不要です。また、神社関係者から配られる特別な招待状もあるそうです。
春日大社に到着、いよいよお砂持ちイベントへ
阪神なんば線の快速急行に乗って近鉄奈良へ。直通運転が始まってから、奈良に行くのが本当に楽になりました。
とバス乗り場に向かうも「春日神社本殿」行きのバスは、秋の土日は運転しておらず、1番乗り場から出発する循環コースバスに乗ります。
春日大社へ向かう道が細いこともあるし、正倉院展が始まったこともあって道路は渋滞して駐車場も軒並み満車状態。電車でよかった。
春日大社参道のバス停を降りると、ぞろぞろと大勢の人が春日大社に向けて参道をあるいています。外国人の方が多いのも印象的です。
樹齢何百年なんだろうかと思う巨木と石灯籠に囲まれた参道は、少しずつ厳かな雰囲気に包まれながら10分ほど歩くと本殿前に到着します。
まずは本殿前でお参りしてから「お砂持ちイベント」の受付へ。ここで現金2000円を支払って「お砂持ちセット」を受け取ります。
まずは紫色の布を首からかけるのですが、向きやポジションがあるらしく、お手伝いの方が手伝ってくれます。
一定の人数が集まった段階で中庭に移動して、神主様からお祓いを受けます。
目の前にあるご神木と天皇陛下ならびに宮家の方々の文字を見て身が引き締まります。
その後、御仮殿で神様にお参りした後、いよいよ本殿へ。
本殿の内部では、敷き詰められている白石のところに、受付で渡されて持参した「お砂」をまきます。
「お砂」は受付で渡された復路の中に入っています。これを手で少しずつ取りだして撒くのです。
作業としてはほんの数十秒。たったこれだけのことなのに、なんだか神聖な気持ちになるのは不思議な感じです。
決して普段から信仰心が厚いわけではないのですが、やはり独特な雰囲気がそうさせるのでしょう。普段はおしゃべりな息子も押し黙っていたので、『空気』というのは大事なんだと改めて実感。
次に本殿に入れるのは20年後。また訪れることができるか分かりませんが、できることなら行ってみたい、そう思わせるイベントでした。
なお、御仮殿と本殿内部は写真撮影禁止でした。
お砂持ちイベントのお土産
参拝記念の品は「ステンド風藤巴紋根付」でした。解説によると
鎌倉時代に源義経が奉納したと伝えられる国宝の籠手の布地にも使われている「藤巴」の文様を模り、第六十次式年造替のこの機会にご参拝いただいたことを記念してお配りしています。
とのことでした。
なんだかとっても綺麗な根付で、スマホやカバンに付けるのが勿体ないくらい。
しばらくは部屋に飾っておこうかと思うのです。
興福寺の阿修羅像見学
http://www.kohfukuji.com/property/cultural/001.html
正倉院展も始まっていたのですが、帰りに興福寺で「千手観音像」や「阿修羅像」を見てきました。
お土産屋さんのおばさん曰く、公開された直後は5時間待ちなんてこともあったのだとか。待ち時間もほとんどなく、ゆっくり阿修羅像を見学できました。
入口では金剛力士像の頭部の巨大さに圧倒され、十二神将や千手観音像の精密さに驚嘆し、阿修羅像の強さと美しさを兼ね備えた気品に見とれる。
建物自体は決して広くないですが、ゆっくりと濃密な時間を過ごせる場所です。
仏像なんて興味ない、と言っていた息子が出口まで行ったのに「もう一回見てくる」と言ったほど。
しかし、館内は全て撮影禁止なのです...
唯一残念だったのは、ミュージアムショップに阿修羅像のミニチュアなどがなかったこと。そういった物は作ってはならない、という規則でもあるのでしょうか。
町を歩いていると『奈良県限定 仏像コレクションガチャ』があったので回してみると、1回で阿修羅像を入手。
いや、これ、かなり精密に作られているので、感心して満足しながら家路へ。
まとめ
20年に一度しか行われない式年造替「お砂持ち」イベント。
これは行って良かったと心から思えました。
受付してから終了までは20分ほど。
2,000円が高いか安いかは個人の感覚ですが、この体験はお金の問題ではないと思いました。
あと20年、そのときにもう一度本殿に入ってお祈りできることを楽しみにしておきたい。
そう思わせる空気がありました。
NHKスペシャル「神々の領域を走る」雑感
放送が延期になってしまったNHKスペシャル「神々の領域を走る」が10/2に放送されました。
南米パタゴニアを141km走るトレイルランレース。そこに出場した日本トレイルランニング界の生きる伝説、鏑木毅さんに密着した物語でした。
パタゴニアを走るウルトラフィヨルドは世界一過酷なレース
正式名称はウルトラフィヨルド(Ultra Fiord)。そのレースは世界一過酷なレースと呼ばれています。
未舗装の山野を長距離走るトレイルランニングは全世界で行われているが、中でも100kmを越えるレースは完走するのも難しく、平均的な完走率は65%とされる。
ところが2015年に行われた第一回ウルトラ・フィヨルドはエントリーした33人中、完走したのはわずか10人。完走率はわずか30%。
あまりの厳しさに「世界一過酷なレース」として、世界のトレイルランナーたちに知られるところとなった。
100km以上のトレイルランレースといえば、ウルトラ・トレイル・マウント・フジやウルトラ・トレイル・デュ・モンブランなどの160kmレースの方が有名ですが、それよりも過酷だということなのでしょう。
レースの風景を見ていると、道なき道を歩む原生林、猛吹雪の岩山地帯、延々と続く一本道、など心が簡単に折れてしまう仕組みがあちこちに。
ああ、これは完走率が低そうだと思ったものです。
1時間という短い時間では伝え切れてない感じ
原生林や吹雪の中を141km、トップでゴールした選手でも40時間近く走っています。
日本人である鏑木毅さんが中心に捕らえられていますが、レース全体の話、下位選手の様子などを伝えようとすると、1時間という枠は短かったのではないかと。
残念ながら、優勝候補や注目の選手が序盤のオーバーペースで早々にリタイヤし、レース展開自体は途中から変動なくゴールしたため、レース自体はやや退屈でした。
その分、選手一人一人の声を拾っていく撮影はとても好感の持てるものでした。
どうしてもトレイルランのドキュメンタリーというと、このレースに出た鏑木毅さんがUTMBで3位になったときの「極限のトレイルラン: アルプス激走100マイル」が比較対象になってしまうのです。
レース終盤で魂の追い上げを見せる鏑木毅を見て胸を熱くしたものです。いや、過去形ではなく、今でも保存版にして何回も見ていますが...
神々の領域とは人間の本能と限界を超えた場所
タイトルにもなっている「神々の領域」の答えはレース終盤になって明かされました。
てっきりパタゴニアの雄大な自然の中で、神に最も近づける場所、とかそんなことを想像していたのです。
しかし、神々の領域とは、自分自身が肉体的にも精神的にも限界を超えたとき、脳が動くことを止める指令を出しても、争って動き続けること。
人間の本能がコントロールする部分を超越した「神々の領域」で動き続けるのです。
フルマラソンの35キロ地点、ウルトラマラソンの80キロ地点でも肉体の限界を感じる瞬間もありますが、そんなものではないのでしょう。
不眠不休で夜も明かり一つない山中を走り続けることで、初めて体験できるゾーンなのかもしれません。
トレイルランナーのヤマケンこと山本健一さんは著書の中で、160キロレースで夜の山を走っているときに、闇に溶け込んで自然と一体化していることを実感できると述べていました。
なるほど、もっと超長距離トレイルにチャレンジしないと触れられない領域なんだ。
100キロ以上のトレイルランニング大会、いつか出て、その神々の領域に一歩だけでも近づいてみたいものですが、遠いな〜。だからこそ挑戦しがいがあるってものなんでしょうけど。
再放送は2016年10月5日 午前0時10分から。もう一回見てみようかな。
アルプスを越えろ! 激走100マイル―― 世界一過酷なトレイルラン
- 作者: 鏑木毅
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/03/18
- メディア: 単行本
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台東区浅草「弁慶」の背脂ちゃっちゃチャーシューメンに久々に
台東区の銀座線かTXの浅草駅から歩いて5分ほど、言問通り沿いにある一際目立つ派手な看板のお店が「弁慶」。
学生時代には、深夜に堀切店まで車を飛ばして何度も食べに行ったのが懐かしい。
言問通り沿いや浅草寺近くにラーメン屋はたくさんあるのに、つい懐かしくて弁慶に足が向かってしまったのでした。
最近のお店にはない、テーブルと床が油ギッシュでぬるぬるしているのも懐かしく、券売機で定番のチャーシュー麺1,030円を購入。
昔は大盛りも食べれたはずだけど、今はさすがに食べきれないんじゃないかと思って普通盛りに。
さて、待つこと10分ほど。
スープの上に背脂が浮いている。おお、懐かしの背脂チャッチャ系。
一時期は土佐っ子ラーメンか弁慶か、といわれ、あちこちに似たような味の店があった背脂系も、いまや東京でも関西でもほぼ見かけなくなりました。
しかし、この不健康そうな味の濃さが大好きなのである。
濃厚な醤油スープに脂身が後追いしてくる。
口の中に入れた後もしばらく後を引く濃さ。
そしてトロトロのチャーシューが、さらに味の濃さが後追いしてきます。
気がついたら一気に食べてしまいました。
スープまでほぼ飲んでしまって、 「ああ、こりゃ太るな、もっと走らなきゃな」と思い店を後にしたのでした。
ごちそうさまでした。また浅草に来ることがあれば立ち寄りたい。
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