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【読書】自分にできる努力 しなくていい努力(和田秀樹)

一部、受験生の間では和田式勉強法が有名な精神科医の和田秀樹氏の著書。まず、この本を読む前提として、彼は灘中学に5番目で入学して東京大学理科3類卒業という、勉強の世界においては間違いなく日本トップクラスの変態というか宇宙人レベルの出来であるということを覚えておく必要があるだろう。 

自分にできる努力 しなくていい努力

自分にできる努力 しなくていい努力

 

 

努力信仰という宗教

日本国中、努力すればなんとかなる、うまくできないのは努力が足りないからだ、とにかく努力する、という『努力信仰』が広く知れ渡っている。これはとても厄介なもので、失敗したものを全て努力が足りなかったからだ、と本人の努力に帰結させてしまうことができるのである。

実際、ある程度の年齢を重ねていくと、本人の努力だけではどうにもならない世界、例えばそれはタイミングであり、運であり、環境であり、第三者の協力であったりして成功や失敗を経験することになる。

成功しても失敗しても努力のせいにするのは、とても楽であるとともに思考停止に繋がってしまう。つまり、再現性がない非科学的なことの繰り返しとなってしまう危険性がある。成功しても失敗しても、その理由や原因を調査して改善することによって次に繋がるはずなのである。

そういった意味からも、何でもかんでも努力に結びつけてしまうのは危険であるという部分に同意できる。

 

自分自身を分析すること

では、努力そのものが無意味なのかというと、そんなことは説いておらず、やはり努力することは必要なことは間違いない。ただ、何でもかんでも闇雲に努力するのではなく、自分の得意な分野に力を注ぐことが有効になる。

一日は24時間しかない。これは世界中の人に共通なのだから、限られた時間をいかに有効で結果が出しやすいところに焦点を当てることができるのか、自分の武器をどうやって磨いていくことができるのか、そこを如何にして発見できるかが重要であろう。

とすると、自分の現状から得意分野と不得意分野を見分けることが重要になるのである。自分でやること、やらないことを見極めるにはここがシンプルでありながら最重要なポイントになるはずである。

この軸がブレてしまうと、実らない努力をすることとなり、ああ、やっぱり自分は駄目なのだと思い込んでしまう、努力不足のスパイラルに陥ってしまうのではないだろうか。

 

努力を努力だと思わないことが最強

日本人は努力をすることが好きな民族なのか、トップアスリートにも努力に関するコメントを求めることが多い気がする。おそらく、アナウンサー自身も、かつて就職活動時にアナウンサーになるために努力をしたからこそ、そういう話を聞き出したいのかもしれない。

うろ覚えなのだが、プロ野球イチローフィギュアスケート浅田真央あたりのコメントとして、「努力しているとは思わない。好きだからやっている。」といった感じのものがあった。

ああ、そうか、好きだから続けられるし、苦しい練習にも耐えられる。単純にそういうことなんだ。自分が好きなものをいくつ見つけることができるか、そして、そこにどれだけ時間を注ぎ込むことができるか。そんな人生を歩んで行きたいな、と思い出した。

 

勉強に関する努力は方法論がある

それでも、資格試験や英語など、乗り越えなくてはならない壁もある。いやだな、と思いながらも取り組むとどうしても成果が出にくいのだが、こういう場合は割り切って、最も効率が良い勉強方法で挑むのがよいのだろう。

勉強に掛けては和田秀樹氏と同レベルの山口真由さんの本を参考にして行きたいと思うのだが、やっぱり同じ本を7回読むって大変である。 

【読書】『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』らしいです - 読む食う走る遊ぶ

 

山口真由さんはどんどん新作を出しているみたいですね。基本は同じことを書いているはずなのだけど、ちょっと読んでみようかと思う。が、勉強法の本を読んでも勉強したことにならないので、きっちり勉強しましょうね、というお話。

 

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

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