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【読書】一生ブレない自分のつくり方(辻秀一)

ブレないってどういうことなのか

「ブレない。」例えば、設置している物や大地に生えている木であれば、揺らぐことなくガッチリと根ざしていて、揺れない、動かないといった感じであろうか。

では、ブレない人間ってどんな人なのだろうか。人の意見に左右されることなく、自分なりの信念を持って判断し、行動し、自分の人生に反省しても後悔しない、そんな生き方をしている人ではないだろうか。

人は迷いながら成長するものだと思いながら、そんな風に生きることができるといいな、とお昼ご飯をどうするか悩んでしまう自分としては思ってしまう。

 

手本はトップアスリート

ブレない自分になるためには、本書ではあらゆる結果に対して、他人や環境などの外的な要因とせず、自分自身の中に求めるべきと説く。

具体的にはスポーツ界のトップアスリートを例に挙げている。仮に自分の仕事やプライベートなことが失敗した時にサラリーマンとしては、経済環境が悪かった、周囲との連携が悪かった、客が悪かったなどと他人のせいにしてしまうことが多い。これは実感できる。タイミングが良ければ、あそこさえクリアできていれば、など、原因を追及して再発防止措置を講じたり、次のチャンスの際に生かそうとする。

もちろん、実際に自分の力だけではどうしようもないこともたくさんある。が、トップアスリートは決して他人のせいにしない。相手が強かった、運が悪かった、実際にはそう言いたいこともあるだろうけど、自分自身の研鑽が足りなかった、自分自身の集中力が足りなかった、と言うように結果が出なかったことを決して他人のせいにせず、自分自身に求める。

確かに世界選手権やオリンピッククラスの選手が負けたときのインタビューで環境や他人を原因にしていることを聞いたことがほとんどない。結果として、自分自身が最低限でも練習時の能力を本番でも発揮できたか、そこに力点を置いているように見える。圧倒的な実力差がある場合には、それを事実として認め、その地点に到達するために自分が足りないものを冷静に見極め、到達方法を模索するのである。

 

自分自身で評価軸を持つ

常に他人のせいにしていると評価基準や考え方が他人中心になってしまう。つまり、その時その時で何が正しいのか、その尺度にブレが出てしまうのである。それは、つまりブレがある人生なのである。

評価軸を他人ではなく自分自身に。言葉では簡単であるが、実際にどうやってそれを身に付ければ良いのか。答えは簡単である。それは自分自身が本当に好きなことが何なのか、改めて見つめ直して発見し気付くことである。

今までに何をしたときに楽しかったのか、時間を忘れるほど夢中になったのはどういうことか、それを思い出し、そして整理することで見つけることができるのである。それは、今までになかった自分を見つけるのではなく、すでに存在していることを掘り出して確認すること。

 

新しい自分を探すのではなく再発見する

これは究極の思考実験であり自分自身を見つめ直すことなのだから、究極の話、いつでもどこでも紙とノート一冊でもできてしまう。実際、著者が軸を発見したのは医師を辞めて喫茶店で過去のこと未来のことをじっくり考えたときであったとのこと。

もちろん、旅に出て様々な人と話、色々な物に触れることで発見できることもあるだろう。だが、大切なことは『自分探しの旅』で今までになかった自分を新しく見つけるのではなく、あくまでも自分自身にあることをきっちり見つめ直すことが重要なのである。

 

まとめ

スポーツをしていると、最後は精神力の勝負になることが多い。技術力が圧倒的に違う状態であれば勝敗は明らかなことがあるが、技術力が同程度であれば精神面が重要となるのである。

だから、技術を磨くと同時に精神面を鍛える。練習のときに出来たことをいかに本番でも発揮するか。チャンスやピンチでもいつも通りの動作ができるか。そう、スポーツをしていたときには敗北の理由を自分自身に探していた。

そして、それを乗り越えるために練習を繰り返し、精神を鍛えた。しかし、いざ仕事となると結果の理由を自分以外の他人や環境のせいにしていた。そうか、何でもスポーツと同じように考えればいいのだ。なんかちょっと気持ちがスッキリした。

まずは自分自身の再発見、いや、自分自身の発掘からスタートしてみたいと思う。一冊のノートと一本のペンさえあれば、いつでもどこでもできることである。今日すぐには見つからないかもしれない。10年掛かるかもしれない。でも、もし見つけられることができたら、それはきっと楽しいことだろう。

ノートは何でもいいだろう。書き心地重視なら【伝説のノート】MOLESKINE モレスキン プレーンノート、日本製ならツバメノートがおすすめ。でも、僕はいつでもどこでも持ち運べる測量野帳を使いたい。そして、ペンはゼブラのサラサ青。

 

  

 

 

おまけ

で、この著者、どこかで聞いたことがあるな、と思ったら、『スラムダンク勝利学』の著者であった。バスケ経験者としてはスラムダンクは名作だし、スラムダンク勝利学は読んでいて納得できるところが多くて面白かった。そうか、あの著者だったのか。なんだか自分で色々とストンと腹に落ちることがあった一冊だった。

 

メンタル・トレーニングの第一人者が明かす 一生ブレない自分のつくり方

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