【読書】「しないことリストのすすめ」を読んで決めた5個の【しないこと】
そういや数年前に「しないことリスト」を作るのがWeb界隈で少し流行して、いくつか記事を読んだ記憶があるけど、ふと本屋で目に留まったので読んでみた。
忙しいという言葉
子供のころは百貨店やスーパーにも定休日があったし、正月3が日はほとんどの店が閉まっていた。24時間営業のコンビニもなくて19時くらいにはほとんどの店が閉まっていた気がする。そして21時には布団に入って寝る準備をしていた。
それがいつの間にか都市部は眠らない街になり、テレビの放映時間はどんどん延びて、コンビニが立ち並び、電飾だらけの看板があちこちにあって消費を煽る。
睡眠時間はどんどん削られ、効率的に金を稼いで消費することが美徳のように扱われてきている。
いやー、仕事もプライベートも忙しくて
忙しいことが勲章のように思えたのは20代まで。ふと気付くとそんなに忙しく働いてどこに向かっているのだろうと思い始める。
毎日遅くまで働き、出世して、お金を稼いで、色々な物を買って、一体何を手に入れようというのか。所有することで自分自身を飾ろうとしていたのだろうか。
もうちょっと心にゆとりを持って生活してみたいな。と思っていたところ、この本にはいくつかヒントが転がっていた。
ゆるいリスト作り
『しないことリスト』を作って絶対に守る!と自分に厳しい掟を課してしまうと結局は『することリスト』と同じようになってしまって自分を縛ってしまう。
だから、絶対的なものでなく、基本的に、とか、できれば、くらいのゆるふわな気持ちで取り組んだ方がいい、と。
なるほど、ゆるい。それくらいなら自分でもできそうな気になる。
リスト自体を『テレビを見ない!』ではなく、『目的のないテレビは見ない』 にしてしまうというゆるさ。
著者の取り組みとしては、トイレは考える時間、電車に乗り遅れそうでも走らない、マイ箸を持ち歩く、水筒を持ち歩いて自販機で買わない、などなど。それを参考にして自分でもリストを作ってみた。
自分で作ったしないことリスト
水筒を持ち歩いて自販機で買わない
これは著者の真似。基本的にジュースは飲まないので買うとしたらお茶か水。毎日1本買うとそれなりの金額になる。
マラソンのトレーニング理論の中で、普段から水を多めに取った方がいい、喉が渇いてからでは遅い流派と、水は少なめに、喉が渇いてから飲んでから間に合う流派がぶつかっているが、前者を試してうまく行ってないので、今は後者を試しているところ。
だから、一本の水筒で日中の水分を補給するようにするつもり。
水筒に氷と水道水で一日持つはずなので、これで節約しながら少しだけ持続可能な暮らしを。水筒は前から持っていたサーモスを引っ張り出してきた。
この水筒は、ワンタッチオープンなので荷物を持っていても片手で簡単に開けて飲めるのが気に入っている。
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食事の時のながらスマホ禁止
誰かと食事してるとき、一人で食事してるとき、どちらの場合でもついつい触ってしまうスマホ。
Twitterやfacebookを眺めてからニュースを流し読みする。いつの間にかそんな食事スタイルになっていたけど、そもそもそんな重要な情報は手に入ってなかった。
そんなことはやめて、目の前の人と話す、目の前にある食べ物に集中する。そんな生活に変更する。
夜10時以降のPC禁止
余程のことがなければ残業しないで家に帰りたい。家に帰ってからもPCでやりたいことはあるけれど、夜10時までと決めておく。
睡眠時間を確保することと、寝る直前にPCの画面を見ることによって睡眠の質が下がることを避けるのが目的である。
PCを落としたあとは、ストレッチや読書の時間にあてる。そして、早く寝て早く起きて続きの作業をする。この習慣に変えていきたい。
ストレッチはO脚対策としての内転筋ストレッチやストレッチポールを使った肩甲骨ストレッチを中心にやっていく。寝る前に肩甲骨ストレッチをやると気持ちよく眠れるのである。
ハンカチを持ち歩く
トイレでペーパータオルや乾燥機ではなく自分のハンカチを使う。
汗や汚れを拭いたり、ほかにもいろいろな用途が考えられるのに、いつの間にか持ち歩かないことが増えていたことに気がついた。
ポケットの中に清潔なハンカチを。今は触り心地が良くて吸収が良い今治のタオルハンカチを使うことにした。ハンカチ選びも楽しいものである。
エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う
ランナーとしてのトレーニングも兼ねて、駅やオフィスでは階段を使うことにしている。そもそも人間は歩くことが必要なのに、なぜすぐに楽をするのか。しかも電力を使ってまで。
もちろん、大きな荷物を持っているときや、移動先が30階のオフィス、なんてときは文明の利器に頼ってエレベーターを使います。それくらいのゆるっとした感じで。
まとめ
忙しいのは分かっている。お金がある程度必要なのも分かっている。でも、少しだけ自分の生活を見直して本当に大切なことにリソースを投入したい。
著者は最後に原発についても触れている。原発に限らず、そもそもの消費電力量が減れば、原発も火力発電も不要だけれど、いきなり止めることは難しい。少しずつ、持続可能な社会を実現できるようにして行ければいい。
でも、本を読み、PCでブログを書いている時点で電力に頼っているんだよな、という小さな矛盾に気付いて唸ってしまうのであった。
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