2016年、第7回奈良マラソンの出場結果は怪我に泣く
前日に受付した奈良マラソン当日のお話。
結論としては、怪我してしまって肉体的にも記録的にもボロボロになりました。
いざスタート地点の鴻池陸上競技場へ
近鉄奈良駅に7時半過ぎに到着してスタート地点である鴻池陸上競技場に向かおうとすると、以前は通れた奈良女子大の道は通行禁止だと係員から告げられる。
何でも近隣住民から苦情があったとのこと。やはり朝から騒々しかったのか。
マラソンのルートでもあるバス通りは歩道も狭く信号があるため、参加者で渋滞。車道に出ると警察から忠告されるし、朝からイライラが…
予定より遅れてスタート地点で着替えを終えて荷物を預けようとすると、2階建の体育館の入口で大渋滞。
しかも、2階の入口から入った後に1階に移動して荷物を預ける、という。狭い階段にランナーが集中しているので、どうしても時間がかかる。むかしは荷物預けは外のトラックだった気がするのだが...この辺り、少し時間のかかる仕組みに変わってしまって残念。
スタートから15kmまで
天気はやや曇りながらも気温は高くも低くもない。スタート地点で並んでいるときは100円ショップで買ったレインコートを羽織っていたけど、スタート直後に脱ぎ捨てることに。
ランナー向けのポンチョを売っているけど、どうせ捨ててしまうのであれば100円ショップのロングレインコートの方がおすすめ。フード付きは首筋も風を防げるし、足下まで隠れるのでポンチョよりも暖かい。
(アシックス)asics ランニング ポンチョ XTG162 00 クリア F
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さて、スタートして5kmくらいまでは順調に進んで平城宮跡を折り返す。サブ3.5を狙えるペースに徐々に上げていくことに。
が、この辺りで少しずつ左膝の内側に違和感が出始める。
走って身体が温まれば痛みが引いていくかと期待するけど、まったく痛みが引かない、どころかどんどん増していく。
スピードを落としても変わらない。あえてトイレに入ってストレッチするもあまり変わらない。ああ、これはちょっとダメかもしれない…
15km地点辺りからペースを落とし始め、折り返し地点の25kmで完全に諦めることに。それどころか、リタイヤも頭をよぎるレベルで足の痛みが引かない。
食べるマラソンに路線変更
あと17kmも、この足の痛みを持ったまま漫然と走るのは苦痛で拷問でしかないな...
では、どうすれば17kmを乗り越えられるか。
まずはゴール後のビールを楽しみに考えるけど、そこまで果てしない時間がある。
そうだ、奈良マラソンは後半は沿道の私設エイドを含めてグルメが充実しているのだ。
ということで、食べるマラソンに路線変更。
まずは、天理教団の皆さんが用意してくれる、ぜんざい!
完全にペースダウンしてしまい冷えた身体には暖かくて甘いぜんざいが本当に美味しい。うん、これで少し元気でた。これで山も乗り越えられる!
などという甘いことはなく、山はほぼ歩くことに。
中間地点あたりにある「三輪そうめん」を楽しみにして黙々と歩く。
冷たいそうめんは、冷えた身体にはちょっとツラいけど、美味しいものを食べたので元気出た!次は上りの最終地点へ!
そう、ここでは毎年私設エイドの方が「豚汁おじや」を振る舞ってくれるのです。
ありがたく温かく塩っ気のある豚汁を飲み込み、いざ下り坂へ!
...下り坂も走ったら痛い...
そういや、腸脛靱帯炎のときも下り坂の方が痛かったなー、あれと同じような症状なら下り坂も走れないよな、と思い出す。
さて、これは困った。
まー、あとは走って痛みが出たら歩いて、痛みが引いてきたら走って、を少しずつ繰り返すのみ。
どうやら300mくらいしか走れないことが分かってきた。300m走って、200mくらい歩いて、また300m走って...
1kmのラップタイムは7分ちょっと。LSDだと思えばいいかな、と割り切ることに。
35km辺りからは沿道で応援してくれる人、私設エイドで食べ物や飲み物、あるいはエアーサロンパスやコールドスプレーを用意してくれている人、お爺さんお婆さんから、幼稚園児まで幅広く。
草もち、コーラ、チョコレート、飴、ホットコーヒー、みかん、バナナ...
本当に色々なものを食べながら、ゆっくり走ってゴールに向かいました。
ゴールへ
結果、4時間38分。
普通に走ったフルマラソンとしてはワーストの記録である。
レース後の方が膝の痛みがひどく、普通に歩くときにも痛みが出るように。
どうやら、痛みを庇いながら走ったために、フォーム全体が崩れてしまったのかもしれない。
着替えてビールを飲んで、JR奈良駅近くの銭湯でさっぱりしてから食事して帰路へ。
それまでに怪我を治してちゃんと調整しておきたい。
奈良マラソンは今回で7回目。
タクシーの運転手に聞いても、すっかり町のイベントとして定着しているとのこと。
沿道からのあたたかい声援や私設エイドには本当に助けられました。怪我してまともに走れないオッサンにまで気を遣ってくれました。
春日大社からゴールに向かってまでの道には、本当にたくさんの声援が途切れなく続き、少しくらい足が痛くても走り出せてしまいそうな雰囲気でした。
アップダウンが激しく厳しいコースですが、奈良マラソンはとても素敵な大会です。
また来年、走る鹿ない!