【読書】やはり営業とは分かり合えない「営業部はバカなのか」(北澤孝太郎)
営業部はバカなのだろうか。技術部門の立場からの意見とすると「バカに見える」である。
本書ではリクルート出身の営業のプロが、過去の自分の実績とこれからの営業のあるべき姿を示しているのだけど、そもそも営業と一言で括るにはシステム業界からメーカーや小売まで幅広いし、企業によって役割分担も異なる時点で皆が同一の議論の土俵に乗ること自体が難しい。
結局、営業も単にペコペコ頭を下げて御用聞きするだけではなく、顧客への提案や他組織を巻き込んで仕事の進め方や業務フロー改善などを進めていこう、という話なのである。
うむ、その通りである。
確かにそこまでできる営業部門は強いだろう。しかし、一方でそんな当たり前のことを言ってるから営業はバカにされるのではないだろうか。
技術部門にいると、製品の品質管理やPDCAを回し、コスト低減施策は業務改善が前提になることが多いので、日々できることを改善していく。これが当たり前だと認識していたのだけれど、営業部門では珍しいことのようである。
きっと企業や個人の文化によるのだろうけれど、営業部門が「売れたのは自分のおかげ、売れなかったのは製品の性能が悪い」などと言いだし、「お客様の要望です」を錦の御旗にして技術部門に無理を押し付けてくる。
社内の飲み会を経費で処理している姿を見ると呆れて物が言えなくなる。
そんなこんなで、きっと技術部門と営業部門は分かり合えないんだろうな、とより深く思い込むようになりました。。